出産を控えると、出産入院費用の自己負担分やベビー用品の購入費、産休・育休で収入が減る期間など、お金の心配が重なりやすいようだ。給付金でどこまで賄えるのか、見通しを立てにくいと感じる人もいるかもしれない。準備するものの情報も専用アプリやSNSにあふれ、何を選べばよいか迷うという声もある。

スマートエコーが2026年9月に全国の妊婦320名に行った調査では、給付金で費用の負担が「十分に軽減されている」と感じる人は6.6%にとどまり、「まだ足りない」「あまり軽減されていると感じない」が合わせて90.3%だった。ほかの妊婦がどこに不安を感じているのかを知る手がかりになりそうだ。

給付金による負担軽減の実感、「十分に軽減」は6.6%

国や自治体の出産・育児支援給付金(出産育児一時金等)が費用の負担感を軽減しているかを聞いたところ、「ある程度軽減されているが、まだ足りない」が60.3%、「あまり軽減されていると感じない」が30.0%で、合わせて90.3%だった。「十分に軽減されていると感じる」は6.6%、「制度をよく把握していない」は2.2%だった。

費用面の不安、「産休・育休中の収入減」が67.8%で最多

出産・育児にかかる費用で不安に感じること(複数回答)は、「産休・育休中の収入減」が67.8%で最も多く、「教育費(将来に向けた)」56.2%、「出産入院費用(自己負担分)」50.9%、「ベビー用品の購入費用」46.2%が続いた。「特に不安はない」は2.8%だった。

「産休・育休中の収入減」への不安は、働いている(休職中を含む)妊婦では77.4%にのぼった。

世帯年収別の「次の子」への希望、1,200万円以上で76.5%

今後「もう一人(次の子)」を希望する割合(「強く希望する」「どちらかといえば希望する」の合計)を世帯年収別に見ると、1,200万円以上では76.5%、400万円未満では29.2%で、約2.6倍の差があった。400万〜1,200万円未満の各層は37.7〜42.5%だった。

この集計は世帯年収を「答えたくない」とした11名を除く309名が対象で、年収層ごとの回答者数は24〜82名と幅がある。

出産準備の困りごと、「情報が多すぎて選べない」59.7%

出産準備で大変・困ったと感じること(複数回答)は、「情報が多すぎて選べない」が59.7%で最も多く、「何が必要か・何が不要かわからない」56.6%、「収納・置き場所の確保が難しい」55.6%が続いた。「予算が足りない・費用が高い」「購入・レンタル・おさがりのどれにすればいいか迷う」もそれぞれ46.2%だった。

「情報が多すぎて選べない」「何が必要か・何が不要かわからない」のいずれかを選んだ妊婦は71.6%にのぼった。

出産準備の情報源、「Instagram・SNS」が92.2%

出産準備の情報源(複数回答)は、「Instagram・SNS」が92.2%で最も多く、「妊娠・育児アプリ(トツキトオカ・たまひよ等)」61.2%、「友人・先輩ママからの口コミ」52.8%が続いた。「産婦人科・助産師のアドバイス」は24.4%、「AI(ChatGPT・Claude・Gemini等)」は18.4%だった。

休む期間の収入と出費を書き出してみる

給付金で負担が十分に軽減されていると感じる妊婦は6.6%で、費用面の不安では産休・育休中の収入減が最も多かった。出産準備では、情報の多さに迷う人が7割を超えた。出産を控えている人やその家族は、休む期間の収入と、出産やベビー用品にかかる費用を一度書き出してみてはどうだろうか。何をいつまでにそろえるかを考える手がかりになるかもしれない。

調査名:妊婦意識調査 vol.5「出産準備・ベビー用品・費用」 調査対象:全国の妊婦 有効回答数:320名 調査期間:2026年9月 調査方法:インターネット調査 調査主体:スマートエコー ※各調査データの構成比は小数第二位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある。