10月は酒類の価格改定が目白押し

2026年10月1日の酒税法改正に伴い、大手酒類メーカー各社が対象商品の価格改定(増税による実質値上げ・減税による値下げ)を公式発表しています。 価格改定を発表した主な企業と商品は以下です。

キリンビール株式会社
値上げ対象:発泡酒(「淡麗グリーンラベル」「淡麗プラチナダブル」)、新ジャンル(「本麒麟」「キリン のどごし<生>」)、RTD/缶チューハイ(「キリン 氷結®」「キリン 本搾り™」)など

アサヒビール株式会社
値上げ対象: 発泡酒、新ジャンル、RTD(缶チューハイ・サワー類)など

サントリー株式会社
値上げ対象: 新ジャンル、RTD(発泡性・非発泡性)、スピリッツ・リキュール、ワイン(発泡性)の一部商品

酒類のおすすめの節約術

値上げ対象の商品をよく飲むのであれば、まとめ買いを考える方も多いでしょう。9月中にまとめ買いを考えるべきなのは「増税対象」である缶チューハイや発泡酒・新ジャンルです。

ビールは減税対象となるため、メーカー各社は生産者価格を引き下げる一方、発泡酒・新ジャンル・RTDなどは引き上げるというわけです。酒類が値上げだからと言って、慌てて減税対象のビールを9月中にまとめ買いをすると、かえって損をすることも。

何が値上げされるのかを事前にリサーチしてから、ディスカウントストアなどで買うといった方法が考えられるでしょう。とは言え、箱買いは毎日晩酌をする人にとっては飲みすぎの原因にもなり、かえって不経済になることもあります。そんなときは、飲む分だけをその都度購入してそれ以上飲まないようにするか、350ml缶を2缶飲むのではなく、500ml缶1本で済ませるといった経済性を考えた飲み方も一案です。

「量」から「満足度」への転換で実質コストカット

他にも、値上げ対象となる発泡酒を何本も飲むよりも、値下げされる「ビール」を1本だけじっくり楽しむ「ワンランク上の少量高品質飲み」へシフトさせて、満足度を上げるのもいいでしょう。

たくさん飲みたいなら缶を買わずに自分で割ってチューハイのコストを削減

RTD(缶チューハイ)は、今回の酒税法改正で、酒税負担は350ml当たり7円増えます。これに消費税を加味すると7.7円相当ですが、積もれば大きいのです(実際の店頭価格の改定幅は商品・販売店によって異なります)。缶チューハイは都度買うのではなく、大容量の甲類焼酎やスピリッツ、炭酸水、割り材を購入して自作することで、1杯あたりが安くなることも考えられます。

酒税は酒類の数量を課税標準とし、酒類の区分やアルコール度数に応じた税率が適用されます。たとえば25度の甲類焼酎は1kL当たり25万円の酒税となるため、70ml分では17.5円です。これを炭酸水などで割った場合、割り材には酒税がかからないため、対象となる市販のRTD(350ml・酒税35円)よりも、1杯あたりの酒税負担が小さくなる場合があります。

ワインの値上げと対策

ワインも今回の酒税法改正に伴い、発泡性の果実酒など一部区分で増税・税率改定が行われます。また、円安による輸入コストの増加分が商品価格へ転嫁されます。

対策としては、瓶のワインよりも包装費や物流費が抑えられることもある大容量のBOXワインや、ECサイトでのまとめ買いを活用することで1本あたりの単価が割安になることもあります。他にも、ニューワールドと言われるチリ、南アフリカ、アルゼンチンなどの新世界産ワインでは、比較的手頃な商品が見つかることもあります。また、10月頃からよく販売されることのあるワインの福袋もお得感があります。「購入価格の1.5〜2倍相当」「○千円以上のワイン確定」といったうたい文句があることもあり、単品で買うよりもボトル単価が下がる可能性があります。

値上げが続く冷凍食品

原材料費の高騰や円安、物流・包装資材費の上昇に伴い、9月1日からは、ニッスイが「ほしいぶんだけかにクリームコロッケ」などを含む家庭用調理・農産品冷凍食品の一部が約2〜17%値上げとなり、テーブルマークは「カトキチさぬきうどん」「ごっつ旨いお好み焼」などの家庭用主力品が約3〜20%値上げ、10月からは味の素冷凍食品の「やわらか若鶏から揚げ ボリュームパック」など16品目が5〜8%の値上げ。「ザ★チャーハン」は内容量が580gから520gへ変更される実質値上げとなります。お弁当などストックしておくと便利な冷凍食品の値上がりは、家計への影響も大きいと言えるでしょう。

冷凍食品の節約ワザ

PB(プライベートブランド)は製造元を確認

大手スーパーのPB商品は、実は大手有名メーカーが受託製造しているケースが多くあります。内容量・原材料・栄養成分・価格をメーカー品と比較すると、割安な商品を見つけられることがあります。

自作の冷凍食品を作る

市販の冷凍お弁当用おかず(自然解凍可のもの)は高価です。週末に豚小間切れ肉やハンバーグなど加熱済みのおかずを小分け冷凍・ストックし、「自家製お弁当用冷食」を自作すると割安になります。使用時には十分加熱してください。また、お好み焼き、ホットケーキもまとめて焼いて、小分け冷凍しておけば、レンチン解凍ですぐに食べることができます。

業務スーパーの冷凍野菜を活用する

コスト重視なら、業務スーパーの冷凍野菜を狙ってみるのもいいでしょう。出来上がった冷食(から揚げ等)よりも、冷凍ポテト、カット野菜、冷凍サツマイモなどの下処理済みのものです。おすすめは、冷凍インゲンや冷凍オクラ、ブロッコリーといった緑の野菜。軽くゆでて胡麻和えなど味付けをするだけで、お弁当の彩り用にもぴったりです。購入時は100g当たりの価格を比較してみましょう。

冷凍食品の裏ワザで美味しく

格安の冷凍カットポテトは、ひと手間かけてリッチおつまみ

安く買った冷凍カットポテトをさらに美味しくする裏技が、油を薄くまぶし、パルメザンチーズを振ってトースターで焼く方法です。カリっと風味があって、加工賃を払わずに高級フライドポテトやリッチなおつまみに変身させることができます。

急速冷凍はアルミホイルが便利

ジッパー袋に入れた食材を、上下からアルミホイルでサンドイッチのように挟んで冷凍庫の底に置くだけで、比較的急速冷凍ができます。アルミは熱伝導率が高いため、これだけで冷気が一気に食材に伝わり、冷凍スピードが上がることがあるのです。

焼きおにぎりは「醤油+ごま油」を混ぜて凍らせるだけ

余ったご飯に醤油をごく少量とごま油を数滴混ぜてラップに包んでにぎったら冷凍庫へ入れるだけ。解凍後にトースターやフライパンで表面を焼くだけで、市販の冷凍焼きおにぎりのような「もっちり感」が再現できます。

値上げはこれからも続きますが、基本は原材料を自分で加工することがコスト削減のポイントとなります。また、工夫次第で生活の質や満足度を落とさずにやりくりをすることもできます。今回ご紹介したポイントを参考にして、できることから取り入れてみてはいかがでしょうか。

※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。お酒は適量を心がけましょう。