忙しい人ほど自分に戻るためのリセット時間を持っている―。リセットすることで仕事の効率が上がり、自分らしさを維持できているのではないでしょうか。今回のひとり旅プランは、東京都人形町での散策。東野圭吾の小説『新参者』の舞台としても知られる人形町は、東京のど真ん中にありながら、どこか懐かしく心が和む町。慌ただしい日常から少し離れて、ふらりと路地を歩けば、忙しさに疲れた心がすっと軽くなっていくはず。大人の一人旅にぴったりの、心をリセットする散歩旅へ出かけましょう。
1.天ざる発祥の老舗「室町砂場」で味わう江戸前そば
1869(明治2)年創業、江戸三大そばの一つに数えられる暖簾の流れをくむ老舗蕎麦屋。趣ある店構えと丁寧な江戸前の味わいが、訪れる人を静かに迎えてくれます。
\旅色編集部のおすすめポイント/
・映画『祈りの幕が下りる時』にも登場したお店です。実際に暖簾をくぐってみれば、値段以上の満足感に納得するはず。老舗の風格漂う店内で、江戸っ子が愛した蕎麦の粋を体感できる、聖地巡礼にもぴったりの一軒です
・せっかく訪れるなら、この店がルーツとされる名物「天ざる」を。冷たい蕎麦を掻揚天ぷらが入った温かいつけ汁で味わう、江戸の粋な食べ方を今に伝える一品。散歩の合間に、ちょっと贅沢な気分でひと息つける時間を過ごしましょう。
住所:中央区日本橋室町4-1-13(砂場ビル) 電話番号:03-3241-4038 営業時間:月〜金曜日 11:30〜15:30(LO.15:00)、16:30〜21:00(LO.20:30)、土曜日 11:30〜16:00(LO.15:30) 定休日 日曜日・祝日、1月1日~4日
↓徒歩約10分
2.橋をくぐり、江戸を読み解く「日本橋クルーズ」
国の重要文化財「日本橋」のたもとにある船着場から出航する周遊クルーズ。日本橋川から神田川、隅田川へと巡りながら、船上ガイドが江戸城の石垣や名橋の由来を解説してくれます。開放感のあるオープン船で、陸から見るのとは違う東京の表情に出会える約45〜90分間の船旅です。
\旅色編集部のおすすめポイント/
・日本橋をはじめ、常磐橋や万世橋など数々の橋を船上から見上げれば、いつも歩いている街の姿がまったく違って見えてくるはず。ガイドさんの解説を聞きながら進むうち、江戸から続く東京の歴史がすっと身近に感じられる、静かな贅沢時間を過ごしましょう。
・映画『祈りの幕が下りる時』では、遺留品に残された12の橋の名を手がかりに、加賀と松宮が船に乗って捜査するシーンが描かれています。実際にクルーズで橋をくぐりながら、あの緊張感ある推理シーンを追体験してみましょう。
・出航前に見上げたいのが、日本橋のたもとに立つ翼を持つ麒麟像。『麒麟の翼』の物語はこの像のもとで幕を開けました。船に乗り込めば、陸から眺めるのとは違う角度で、事件の舞台となった橋々を静かに見送ることができるはず。
乗船場所:日本橋船着場(滝の広場)(中央区日本橋1丁目9番地先) 運航日:日により変動あり 料金:お江戸TOKYOクルーズ45分:平日(金曜日除く)1,500円〜/神田川クルーズ90分:平日(金曜日除く)2,500円〜 ※コースにより異なる、予約・問い合わせ等は公式HPもしくはLINEから
↓徒歩約10分
3.人形町の路地に佇む、大人が寛げる割烹「きく家」
甘酒横丁からほど近い小路に佇む、人形町の割烹店です。日本橋人形町郵便局のわきの細道を入った、通りからは少し奥まった立地にあり、静かに食事を楽しめる隠れ家的な雰囲気が魅力です。土曜日は完全予約制。
\旅色編集部のおすすめポイント/
・表通りの喧騒から少し離れた小路にあるため、落ち着いた雰囲気で過ごせるのも魅力です。一日歩き回った後に、静かな空間でほっとひと息つく……。心をリセットする一人旅の締めくくりに、ふさわしい時間を過ごせます。
・女将さんが料理に合わせて全国各地の日本酒を提案してくれるのが人気の秘密です。コース仕立てで旬の食材を使った品々を楽しめるほか、締めには手打ち蕎麦が味わえることも。一皿ごとに物語のある、ゆったりとした食事の時間を過ごせます。
・ドラマ『新参者』の劇中では、料亭「まつ矢」として登場するロケ地としても知られています。散歩の締めくくりに暖簾をくぐれば、加賀恭一郎たちが訪れたシーンをふと思い出せるはずです。
住所:中央区日本橋人形町1-5-10 営業時間:平日17:30~22:30、土曜日は予約営業 定休日:日・祝日
人形町の路地を一人で歩けば、忙しさに追われていた心が少しずつほどけていくのを感じるはず。老舗の味に出会い、物語の舞台に触れ、水の上から街を眺める……。そんな贅沢な時間の先に待つのは、心がすっと軽くなった自分。次の休日は、ふらりと人形町へ出かけてみませんか。


