2027年1月から始まる予定の「こどもNISA」。子どもの進学費用などに向けて、気になっている保護者もいるかもしれない。一方で、名前は聞いたことがあっても、どんな制度なのか、わが家は使うべきなのかまでは考えられていない、という家庭も少なくないようだ。

開始まで数カ月となるなか、miraiiは子どもを持つ保護者316名を対象に、「こどもNISA」に向けた子育て家庭の準備の実態を調査した。「こどもNISA」が始まったら利用したいと答えた人は68.1%にのぼる一方、開始に向けて「特に何もしていない」人は45.9%だった。

「こどもNISA」の内容まで詳しく知っていた人は14.2%

「こどもNISA」についてどの程度知っていたかを尋ねたところ、最も多かったのは「名前を聞いたことはあったが、内容はよく知らなかった」で38.6%だった。「名前も内容も知らなかった」の11.1%と合わせると、49.7%が制度の内容を十分には知らなかった。

一方、「制度の概要は知っていた」は36.1%、「制度の内容まで詳しく知っていた」は14.2%だった。

「こどもNISA」を利用したい人は68.1%、「まだ判断できない」は27.8%

「こどもNISA」が始まった場合に利用したいと思うかを尋ねると、「ぜひ利用したい」が37.7%、「どちらかといえば利用したい」が30.4%で、合わせて68.1%が利用したいと答えた。一方、「どちらともいえない・まだ判断できない」は27.8%、「利用したくない」は3.2%、「どちらかといえば利用したくない」は0.9%だった。

制度の内容を十分に知らなかった157名に絞っても、60.5%が「利用したい」と答えている。ただし同じ157名のうち、70.7%は開始に向けて「特に何もしていない」と回答した。

開始に向けて行ったこと、「特に何もしていない」が45.9%

「こどもNISA」の開始に向けて行ったことを尋ねると、最も多かったのは「特に何もしていない」で45.9%だった。行ったことでは、「ニュースやインターネットなどで制度について調べた」が31.3%、「金融機関などのWebサイト・資料で制度について調べた」が14.9%、「家族・夫婦で利用するか話し合った」が14.2%と続いた。

一方、「毎月・年間でいくら投資するか検討した」は8.2%、「資金について検討・準備した」は7.9%、「利用する金融機関について調べた・比較した」は4.7%で、投資額や資金などの具体的な準備は、いずれも1割に満たなかった。

準備状況、利用方針の決定や具体的な準備に至っていない人は65.2%

現在の準備状況に最も近いものを尋ねると、「興味はあったが、利用するかどうか決めていなかった」が23.7%で最も多かった。次いで「利用したいと思っていたが、具体的な準備は始めていなかった」が22.5%、「制度についてよく知らず、まだ考えていなかった」が19.0%で、合わせて65.2%が利用方針の決定や具体的な準備に至っていなかった。

一方、「利用する方針で、情報収集や家族での話し合いを進めていた」は11.7%、「具体的な準備まで進めていた」は12.0%だった。

利用したいと答えた215名に限って見ても、62.8%がこの3つ(まだ考えていなかった/利用するか決めていなかった/具体的な準備は始めていなかった)のいずれかに当てはまった。利用したい気持ちはあっても、準備まで進めている家庭はまだ多くないようだ。

利用目的は「大学・専門学校などの進学費用」が50.0%で最多

「こどもNISA」を利用するとしたらどのような目的で使いたいかを尋ねると、「大学・専門学校などの進学費用を準備するため」が50.0%で最も多かった。次いで「子どもに資産を残すため」が27.2%、「就職・独立など、子どもの将来に必要なお金を準備するため」が21.2%、「子どもがお金や投資について学ぶきっかけにするため」が14.2%、「塾・習い事・留学などの教育費を準備するため」が11.7%だった。

準備が進まない理由、「制度の内容を十分に理解できていなかった」が29.1%で最多

具体的な準備を始めていない、または十分に進んでいない理由を尋ねると、「制度の内容を十分に理解できていなかったから」が29.1%で最も多かった。そのほか「何から準備すればよいのか分からなかったから」が15.2%、「家族・夫婦で話し合う機会がなかったから」が9.5%、「利用する必要性を感じていなかったから」と「制度開始までまだ時間があると思っていたから」がそれぞれ8.2%だった。

また、「こどもNISA」を実際に利用するまでに家庭で考えたり決めたりする必要があると思うことでは、「制度の仕組みを理解すること」が50.3%で最も多かった。次いで「毎月・年間の投資額を決めること」が35.4%、「家族・夫婦で方針を話し合うこと」が24.1%、「利用する目的を決めること」が20.3%、「投資に回す資金を確保すること」が17.7%、「子ども本人とお金・投資について話すこと」が15.5%だった。

子どもの資産形成の相談、「誰にも相談したことはない」が31.3%

これまで「こどもNISA」や子どもの資産形成について誰に相談したことがあるかを尋ねると、「配偶者・パートナー」が57.3%で最も多く、「誰にも相談したことはない」が31.3%で続いた。「ファイナンシャルプランナー(FP)」は12.0%、「銀行・証券会社などの金融機関」は3.2%、「税理士などのお金の専門家」は1.3%だった。

今後誰に相談したいかでは、「配偶者・パートナー」が71.5%、「ファイナンシャルプランナー(FP)」が37.7%、「銀行・証券会社などの金融機関」が10.4%、「親・親族」が7.3%、「税理士などのお金の専門家」が6.6%で、「特に誰かに相談したいとは思わない」は6.3%だった。

わが家で「こどもNISA」をどう使うか、家族で話してみる

「こどもNISA」を利用したい人は多い一方、制度の内容や何から準備すればよいかが分からず、具体的な準備には至っていない家庭も少なくないようだ。そもそも利用するのか、使うなら進学費用のためか将来のお金のためか、毎月いくらなら無理がないか。開始前のうちに、制度の仕組みを確かめながら、家族で一度話してみてもいいかもしれない。

【調査概要】 - 対象:子どもを持つ保護者 - 人数:316名 - 期間:2026年9月27日〜2026年10月4日 - 方法:WEBアンケート調査 - 主体:株式会社miraii