スーパーでの買い物や光熱費の支払いのたびに、以前より出ていくお金が増えたと感じる人もいるかもしれない。毎月の生活費をまかなうだけで精一杯で、貯蓄まで手が回らない人もいるだろう。
企業年金・退職金制度の導入や設計を支援するベター・プレイスは、10月17日の「貯蓄の日」を前に、全国の20〜50代の働く男女595名を対象に「貯蓄と借入れに関するアンケート」を実施した。貯蓄がない人は25.2%で、約4人に1人。その理由の最多は「毎月の生活費で手一杯だから」だった。貯蓄がある人の間でも金額には大きな幅があり、自分の家計がいまどのあたりにあるのかを考える手がかりになりそうだ。
貯蓄が「ある」74.8%、貯蓄額には大きな幅
現在、貯蓄があるかを聞いたところ、「はい」は74.8%、「いいえ」は25.2%だった(前年は「ある」が75.9%)。この調査での貯蓄には、現金・預貯金のほか、株式、債券、投資信託、貯蓄型の生命保険なども含まれる。
貯蓄がある人(445名)に貯蓄額を聞くと、金額の区分で多かったのは「1,000万円以上〜3,000万円未満」16.9%、「500万円以上〜1,000万円未満」12.6%だった。一方で、「10万円未満」「10万円以上〜50万円未満」「50万円以上〜100万円未満」を合わせた100万円未満の人も17.8%いた。回答の中で最も多かったのは「回答したくない」の22.0%だった。
毎月の貯蓄額、最も多いのは「3万円以上〜5万円未満」20.9%
貯蓄がある人に毎月の平均貯蓄額を聞くと、金額の区分では「3万円以上〜5万円未満」が20.9%で最も多かった。次いで「5万円以上〜10万円未満」14.8%、「1万円以上〜3万円未満」14.6%、「1万円未満」12.4%。「わからない・回答したくない」は24.3%だった。
貯蓄がない理由、最多は「毎月の生活費で手一杯だから」64.0%
貯蓄がない人(150名)に理由を聞いたところ(複数回答)、「毎月の生活費で手一杯だから」が64.0%で最多となった(前年は53.3%)。回答者全体で見ると、約6人に1人にあたる。次いで「収入が少ないから」36.7%、「収入が安定しており、必要なときにすぐ対応できると考えているから」16.0%が続いた。
生活費は「まかなえているが、余裕はない」40.5%、将来に回す余裕が「ない」57.6%
現在の収入で、日常生活費(家賃、食費、光熱費など)をどの程度まかなえているかを聞くと、最も多かったのは「問題なくまかなえているが、余裕はない」の40.5%だった。「問題なくまかなえており、余裕もある」は22.5%。一方で、「常に不足している」は19.8%、「やや不足することがある」は17.1%だった。
将来のための貯蓄や投資に回す余裕については、「あまりない」32.8%、「まったくない」24.9%で、合わせて57.6%が「ない」と答えた(前年は53.6%)。「少しある」は31.4%、「十分にある」は10.9%だった。
借入れが「ある」19.5%、理由の最多は「生活費の補てん」41.4%
住宅ローン、学費ローン、カーローンを除く借入れ(借りているお金、リボ払い、カードローンなど)があるかを聞いたところ、「ある」は19.5%で、約5人に1人だった(前年は25.2%)。
借入れがある人(116名)に理由を聞くと(複数回答)、「生活費の補てん」が41.4%で最多となり、前年(34.0%)に続いて最も多かった。次いで「借入金返済への充当」22.4%、「医療費」17.2%だった。
借入先は「クレジットカード(リボ払い)」が37.1%で2位に
借入れがある人に借入先を聞くと(複数回答)、「銀行(カードローン、フリーローンなど)」が47.4%で最多。次いで「クレジットカード(リボ払い)」が37.1%、「クレジットカード(キャッシング)」が29.3%だった。リボ払いは前年の27.7%(3位)から割合が上がり、2位となった。
リボ払いは、利用した金額にかかわらず、あらかじめ設定した一定の金額を返済していく支払い方法のこと。
給与から毎月自動で貯蓄できる制度を求める声も
生活や将来のお金に関して困ったとき、勤め先にどのようなサポート(福利厚生)があれば利用したいかを聞いたところ(複数回答)、「特にサポートは必要ない/利用したいと思わない」が46.7%で最多だった。具体的な制度では、「給与から毎月自動で貯蓄できる制度」25.0%、「給与の一部を投資に回し、自分で運用する積立制度」17.6%、「給与の一部を元本保証の投資に回し、運用を専門機関に委託する積立制度」11.1%が続いた。
毎月いくら残っているかを確かめてみる
働く20〜50代の約4人に1人は貯蓄がなく、その6割超が「毎月の生活費で手一杯」と答えた。貯蓄がある人の間でも、貯蓄額や毎月の貯蓄額には大きな幅がある。まずは先月の収入と支出を書き出して、毎月いくら手元に残っているのか、生活費の不足をリボ払いや借入れで埋めていないかを確かめてみると、自分の家計のいまが見えてくるかもしれない。
【調査概要】 - 調査名:貯蓄と借入れに関するアンケート - 実施期間:2026年10月1日〜10月2日 - 調査対象:20歳〜59歳/会社員、公務員、会社経営者、自営業、自由業/男女 - 対象エリア:全国 - 調査方法:インターネット調査 - 有効回答数:595件 - 調査主体:株式会社ベター・プレイス
出典元:ベター・プレイス調べ









