若い世代を中心に、老後資金を蓄えるための手段として投資信託が一般的になりつつあるようだ。

レオス・キャピタルワークスが全国の18〜79歳男女約2,000名を対象に行った調査では、老後の生活資金の主な準備手段として、20代だけで「投資信託」(41.9%)が「預金・現金」(29.0%)を上回った。20代の老後の不安では「取り崩しタイミング」が全体の約2倍。これから資産形成を始める人にも、すでに積み立てている人にも、参考になるだろう。

老後資金の準備手段、20代だけ「投資信託」が「預金・現金」を上回る

老後の生活資金を「準備している」人に主な準備手段(いちばん中心)を尋ねたところ、全体では「預金・現金」が46.3%で最多となった。

一方、20代では「投資信託」41.9%、「預金・現金」29.0%となり、年代別で唯一、投資信託が預金を上回った。30代は「預金・現金」39.5%、「投資信託」37.0%、40代は35.1%、33.3%と両者が近い。50代以降は「預金・現金」が45.4〜54.1%を占めた。

NISAの利用率、20代33.0%・30代35.4%

NISA(少額投資非課税制度)の利用率は、20代で33.0%、30代で35.4%となり、若い世代では3人に1人が利用している。18〜19歳の15.6%から、社会人期にあたる20代では約2倍になっている。

※本設問のみ、スクリーニング調査(n=5,309)のデータを使用

老後資金が不安な理由、20代は「取り崩しタイミング」21.3%

老後資金が「不安」と答えた人にその理由を尋ねると、全体では「物価上昇で生活費が増えそうだから(インフレ)」54.5%が最も多かった。

20代で他の世代と大きく差がついたのが、「退職直前・直後に相場が悪くなるのが怖い(取り崩しタイミング)」で21.3%。全体の11.0%の約2倍にのぼった。積み立てるだけでなく、「いつ・どう使うか」「相場の変動にどう向き合うか」まで意識している様子がうかがえる。

不安を話せる相手、20代は父母35.4%・友人22.3%

不安に思っていることについて話す(話せる)相手を尋ねたところ、全体では「配偶者」50.4%、「子ども」20.5%と家族が中心だった。

20代では「父母(義理含む)」35.4%、「友人」22.3%、「職場の人(上司・同僚等)」10.0%と、家族以外にも相談相手が広がっている。「SNS・インターネット上のコミュニティ(匿名含む)」は6.9%で、全体の1.3%の約5倍だった。一方で、20代の24.6%は「話す(話せる)相手がいない」と回答している。

相続・財産の整理、専門家への相談意向は20代が73.0%で最多

今後、相続の承継予定がある人に、「親等の相続・財産の整理」について専門家(行政書士・司法書士・税理士・FP等)に相談したいかを尋ねると、相談意向がある人は全体で63.1%。20代は73.0%で、全世代で最も高かった。

自分の老後資金、「何で」「いつ使うか」を書き出してみる

20代では老後資金の準備手段として投資信託が預金を上回り、NISAの利用は3人に1人に広がっていた。一方で、取り崩すタイミングを不安に思う人も多い。自分の老後資金を何で準備しているのか、いつ頃どう使うつもりなのかを一度書き出し、気になることがあれば家族や身近な人と話してみると、次に考えるべきことが見えてくるかもしれない。

・調査主体:レオス・キャピタルワークス(調査実施機関:インテージ) ・調査方法:インターネット調査 ・調査対象:全国の18〜79歳男女 ・調査期間:スクリーニング調査 2026年4月28日(火)〜2026年5月1日(金)、本調査① 2026年5月8日(金)〜2026年5月9日(土)、本調査② 2026年5月8日(金)〜2026年5月12日(火) ・調査対象人数:スクリーニング 5,309人、本調査① 2,122人、本調査② 2,008人にて分析 ※スクリーニング調査は20,777人を回収し、そのうち日本の性年代構成比に合わせて抽出した5,309人を分析対象としている

出典:世代別2,000人のリアル「私たちのお金白書」(レオス・キャピタルワークス作成)