車を手放す際、売却価格を左右する要素として気になるのが、走行距離や年式だ。長く乗り続けた車と購入から間もない車では、どの程度の価格差があるのだろうか。
オリコンが2026年10月1日に発表した「車買取会社」の利用実態データでは、走行距離が5万~10万km未満の車で、売却価格「50万円未満」が56.4%と過半数を占めた。また、相談から7日以内に売却を決めた人は80.4%に上った。
調査は、過去3年以内に自身の車を中古車買取会社に売却した全国の20~84歳2,067人を対象に実施したものだ。実際の利用者の回答から、売却価格と車の状態の関係や、売却を決める際に重視したポイントをみていく。
走行距離15万km以上の83.6%が「50万円未満」で売却
走行距離別の売却価格をみると、15万km以上では「50万円未満」が83.6%で最も多かった。
一方、走行距離3万km未満では「200万円以上」が38.1%で最多となり、「100~200万円未満」も28.1%だった。
「50万円未満」の割合は、3万km未満の20.1%から、5万~10万km未満では56.4%と過半数になり、10万km以上ではいずれも8割を超えている。
2023~2026年式の59.7%が「200万円以上」で売却
車の年式別に売却価格をみると、2023~2026年式では「200万円以上」が59.7%と約6割を占めた。2020~2022年式でも34.1%となっている。
一方、2014~2016年式では「50万円未満」が57.8%、2013年以前では85.8%に上った。
年式が古くなるほど、低い売却価格帯の割合が高まる傾向がみられた。
新しい年式の車ほど、短い走行距離で売却される割合が高い
年式別に売却時の走行距離をみると、2023~2026年式では「3万km未満」が71.7%と約7割を占めた。2020~2022年式でも52.2%と半数を超えている。
一方、2017~2019年式では「5万~10万km未満」が41.6%で最多だった。
2013年以前では「5万~10万km未満」が35.0%、「10万~15万km未満」が29.7%となった。「5万km以上」を合計すると78.7%に上る。
年式が新しい車では走行距離が短い段階で売却される割合が高く、古い車では走行距離が長い割合が高まる傾向が確認された。
車の売却決定、45.8%が「1日」 7日以内は80.4%
車を売る相談をしてから、実際に売却が決まるまでの日数については、「1日」が45.8%で最も多かった。
次いで「2~4日」が20.0%、「5~7日」が14.6%となっている。
4日以内に売却を決めた人は65.8%、7日以内では80.4%に達した。相談から比較的短期間で売却を決定する人が多い結果となった。
利用者からも「はじめてお店に行ってから売却までスピーディーだった(30代・男性)」「査定から売却までスムーズだった(40代・男性)」といった声が寄せられている。
売却を決めた理由、53.6%が「売却価格が良かったから」
車買取会社の利用を決めた理由を複数回答で聞いたところ、「売却価格が良かったから」が53.6%で最多となった。
次いで「担当者の対応が丁寧だったから」が29.0%、「査定額の説明に納得できたから」が26.0%、「担当者の対応が早かったから」が25.9%と続いた。
売却価格が主な決め手となる一方で、担当者の対応や査定内容への納得感も上位に挙がっている。
実際の利用者からは「店長さんの対応が良かった。どこよりも高く買い取ってもらえた(50代・女性)」「買取価格の説明がわかりやすい。その場で希望価格で買い取ってくれた(30代・女性)」といった声も寄せられた。
値上げ交渉で査定額が上がった人、39.8%が100万円以上で売却
値上げ交渉の結果別に売却価格をみると、「交渉して、査定額が上がった」人では、売却価格「100万円以上」が39.8%だった。
一方、「交渉はしなかった」人では21.8%となり、両者には18.0ポイントの差がみられた。
売却価格「20万円未満」の割合は、査定額が上がった人で21.6%、交渉しなかった人で39.9%だった。
この結果は交渉の有無と売却価格帯の構成を比較したものであり、交渉によってどこまで売却価格が変わったかまでは読み取れない。とはいえ、少しでも納得の行く価格で売却するために、買取会社に掛け合ってみる価値はあるだろう。
見積もりの提示、48.5%が「紙で提示されなかった」
車を売却した際の見積もりの提示方法では、「紙で提示され、持ち帰った」が44.8%、「紙で提示されたが、持ち帰らなかった」が6.8%となった。
紙で提示された割合は合計51.6%だった。
一方、「紙で提示されなかった(口頭や画面上など)」は48.5%だった。紙での提示と、それ以外の方法での提示がほぼ同程度となっている。
今回の調査では、走行距離や年式によって売却価格帯の構成が異なることに加え、売却を決める際には価格だけでなく、担当者の対応や査定額の説明も重視されていることが読み取れた。
車の売却を検討する際は、自分の車の年式や走行距離を把握したうえで、提示された査定額の説明を確認し、納得できる条件かどうかを判断したい。
調査概要 調査名:2026年 オリコン顧客満足度®調査 車買取会社 利用実態データ 発表日:2026年10月1日 調査主体:oricon ME 調査方法:インターネット調査 調査期間:2026年6月11日~6月22日 サンプル数:2,067人 調査対象:全国の20~84歳、性別指定なし。過去3年以内に自身の車を中古車買取会社に売却したことのある人 ※下取り、事故車・廃車売却者は対象外 ※対象となる買取会社は、メーカー・車種を問わず中古車の買取を行い、所定の地域展開条件を満たす企業。メーカー系販売店などは対象外 ※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が100%とならない場合がある






