日本のECサイトで商品を見つけても、海外から購入する場合は国際配送や決済、言語など国内での買い物とは異なる壁が生じることがある。こうした国境を越えたネット通販は「越境EC」と呼ばれ、日本のブランドやアーティスト、アニメ・ゲームなどの商品を海外から購入する手段の一つだ。BEENOSが、過去1年間に「Buyee」で商品を購入した海外ユーザー838人を調査したところ、日本のECサイトで直接買おうとして途中で諦めた経験がある人は68.6%だった。海外販売を検討する企業にとって、購入意欲がどの段階で阻まれているかを知る手掛かりとなる。
日本ECの直接購入、68.6%が途中で断念
日本のECサイトで商品を買う理由では、「日本のブランドやアーティストのグッズが欲しいから」が32.8%で最多だった。「自国のECや店舗では購入できないから」が21.7%、「廃盤品・旧品が売っているから」が17.0%で続いている。 日本の商品やECサイトに関する情報の入手先は、「日本の公式サイト」が57.1%で最多。「SNSなどのファンコミュニティ」も45.3%に上った。 一方、日本のECサイトで商品を直接買おうとして、途中で諦めた経験がある人は68.6%だった。
断念した理由では、「海外への配送に対応していなかった」が69.9%で最多。「自国のクレジットカードや決済手段が使えなかった」が43.4%、「サイトが日本語のみで注文方法や商品説明が理解できなかった」が30.3%で続いた。
直接購入を諦めた商品、67.0%が代理購入サービスで購入
海外ユーザーに代わって日本のECサイトで商品を購入し、海外への発送などを仲介する代理購入サービスも、購入手段の一つとなっている。 一度購入を諦めた商品について、代理購入サービスを利用して購入したことがある人は67.0%だった。
代理購入サービスでメリットを感じる点では、「複数ショップの商品をまとめ梱包できる利便性」が62.1%で最多。「使い慣れた決済方法が使える安心感」が58.2%、「スムーズな通関と商品受け取り」が45.2%、「自国言語でのカスタマーサポート対応」が43.5%で続いた。
購入をためらうコスト、42.6%が「国際配送料」
欲しい商品を見つけた後、越境ECでの購入を最もためらわせるコストは「国際配送料」が42.6%で最多だった。「関税や通関手続きの費用」が25.4%、「商品の本体価格」が11.3%となっている。
国際配送料が安くなった場合については、66.2%が「購入意欲が高まるので、購入頻度や購入金額が増える」と回答した。
また、割引クーポンの発行やキャンペーンの開催によって、越境ECの「利用意向が高まる」とした人は80.1%だった。
今後買いたい商品、音楽・アーティストグッズ49.4%で最多
越境ECで購入したことがある、または今後購入してみたい商品ジャンルでは、「音楽CD、アーティストグッズ」が49.4%で最多だった。 「アニメやゲームのキャラクターグッズ」が48.6%、「ファッション、アパレル商品」が46.1%と僅差で続いている。そのほか、「家電、ガジェット、精密機器」は19.9%、「化粧品、コスメ、日用品」は16.4%、「食品、飲料」は11.5%だった。 「その他」は20.2%で、ゲームやトレカ、書籍、楽器、ヴィンテージ品などが挙げられている。
海外向けに商品の販売を検討する企業は、国際配送、決済手段、言語対応、配送料といった購入途中の障壁を確認してみよう。今回の結果では、代理購入サービスの利用や割引施策への反応も示された。海外ユーザーがどこで購入をためらうのかを整理し、自社の販売方法を見直す材料にできる。
実施時期:2026年7月6日(月)~13日(月) 回答者数:838名 回答対象者:過去1年間にBuyeeで商品を購入したユーザー(表示言語:英語、繁体字、韓国語) 調査方法:オンラインアンケート 調査主体:BEENOSグループ ※設問の「SA」は単一回答、「MA」は複数回答として実施







