キッチンや浴室、床・壁などのリフォームでは、設備の種類や素材、収納、家電の配置、コンセントの位置など、事前に決める項目が多い。工事後に簡単には変えにくい部分もあるため、見た目や価格だけでなく、実際の生活を想定した検討が欠かせない。

ベルテクノが運営するリフォーム情報メディア「アンドリフォーム」は、住宅リフォーム経験者377人を対象に、満足度や後悔した場所、やり直すなら変えたいことを調査した。

これからリフォームを検討する人にとって、事前に確認しておきたいポイントを知る手掛かりになる結果だ。調査では、全体への満足と一部分への後悔が同時にみられ、費用だけでなく日常の使い勝手も後悔につながっていた。

リフォーム経験者の75.9%が「後悔あり」

リフォーム後に後悔したことがあるか尋ねたところ、「多少の後悔がある」が69.8%で最多だった。「大きな後悔がある」の6.1%を合わせると、住宅リフォーム経験者377人の75.9%が何らかの後悔を抱えている。

一方、「ほとんど後悔はない」は19.1%、「まったく後悔はない」は5.0%だった。

リフォーム全体の満足度では、「とても満足している」が10.1%、「まあ満足している」が56.2%で、合計66.3%が満足していると回答した。「やや不満がある」は16.4%、「とても不満がある」は2.9%だった。

さらに、「とても満足している」「まあ満足している」と回答した250人のうち162人には、「大きな後悔」または「多少の後悔」があった。リフォーム全体に満足している人に限っても、64.8%が何らかの後悔を抱えていた。

最も後悔した場所は「キッチン」26.2%

「大きな後悔がある」「多少の後悔がある」と回答した286人に、最も後悔しているリフォーム箇所を尋ねたところ、「キッチン」が75人、26.2%で1位だった。

2位は「浴室」と「トイレ」で、それぞれ37人、12.9%。続いて「床・壁・天井」が25人、8.7%、「リビング・ダイニング」が19人、6.6%となった。

ただし、キッチンは今回の回答者がリフォームした場所としても最も多く挙げられている。この結果だけで、キッチンがほかの場所より失敗しやすいとは断定できない。

キッチンでは、設備の種類や作業台の高さ、収納量、通路幅、家電の配置、コンセントの位置など、リフォーム時に検討する項目が多い。完成後の使い勝手まで具体的に想定することがポイントとなる。

後悔した理由1位は「想定より費用が高くなった」

後悔がある286人に、後悔した理由や不満に感じた点を複数回答で尋ねたところ、「想定より費用が高くなった」が61人、21.3%で最多だった。

2位は「見た目がイメージと違った」の53人、18.5%、3位は「色や素材の選択を間違えた」の52人、18.2%。「コンセントや照明の位置・数が不便」も45人、15.7%だった。

リフォームでは、解体後に下地の腐食や配管の劣化などが見つかり、追加工事が必要になる場合がある。また、設備や素材のグレードを上げたことで、当初の予算を超えるケースもあるという。

見た目や素材については、小さなサンプルと実際に広い面積へ施工した場合で、明るさや印象が異なることがある。コンセントや照明も、家具や家電を配置してから使いにくさに気づく場合があるため、配置まで含めて検討する必要がある。

やり直すなら「別の商品・設備を選ぶ」が26.2%

同じ286人に「もう一度同じリフォームをするなら何を変えたいですか」と複数回答で尋ねたところ、1位は「別の商品・設備を選ぶ」の75人、26.2%だった。

2位は「色や素材を変える」の69人、24.1%、3位は「コンセントや照明を増やす」の50人、17.5%。そのほか「別の業者を選ぶ」が47人、16.4%、「間取りや配置を変える」が42人、14.7%だった。

「複数の業者から見積もりを取る」は35人、12.2%となっており、設備や素材だけでなく、業者選びや比較の進め方を変えたいと考える人もいた。

リフォーム前に確認したい5つのポイント

今回の調査では、後悔を減らすために、リフォーム前の確認項目として5つのポイントが挙げられている。

  1. 朝から夜までの生活を想像し、実際に使う場面や動線を確認する
  2. 家具や家電の寸法・配置を図面に書き込み、扉やコードの位置まで確認する
  3. 色や素材はできるだけ大きなサンプルで、自然光と照明の両方で確認する
  4. 複数の業者から見積もりを取り、金額だけでなく工事範囲や追加費用、保証なども比較する
  5. 工事開始後の追加工事に備え、予算に余裕を持たせる

まとめ

リフォームでは、全体として満足していても、費用や設備、素材、コンセントなど細かな部分に後悔が残ることがある。検討時は完成時の見た目だけでなく、家具・家電を置いた後の生活動線や使い勝手まで具体的に確認したい。設備や業者も複数の選択肢を比較し、予算にも余裕を持って計画することが大切だ。

調査概要 調査名:リフォーム後の後悔に関するアンケート 調査対象:住宅リフォームの経験がある人 有効回答数:377人 調査期間:2026年8月26日~2026年8月31日 調査方法:インターネット調査 調査主体:アンドリフォーム運営事務局