老後に向けた資産形成では、「いくら必要なのか」「今の準備で足りるのか」が気になるところだといえる。新NISAを利用していても、将来への不安がなくなるとは限らない。また、株式や投資信託に加え、暗号資産を資産形成に取り入れるかどうかも判断が分かれる。

Claboが、新NISA口座を保有している、または老後資金を意識して投資している男女600人を調査したところ、65.2%が老後の生活資金に不安を感じていた。一方、資産に占める暗号資産の割合を「0%」とした人は74.7%にのぼる。老後資金の準備状況と、投資先の選び方をみていこう。

老後資金に65.2%が不安、53.9%は準備が「不十分以下」

老後の生活資金についてどの程度不安を感じているか聞いたところ、「やや不安」が36.0%、「非常に不安」が29.2%だった。合わせて65.2%、391人が老後の生活資金に不安を感じている。

老後に必要だと考える資金額では、「2,000〜3,000万円」が24.7%、「3,000〜5,000万円」が23.7%だった。両者を合わせた48.3%、290人が2,000万〜5,000万円を想定している。「5,000万円〜」も21.3%だった一方、「わからない」は13.5%だった。

実際の準備状況では、「不十分」が45.2%で最も多く、「まだ未着手」の8.7%を合わせると53.9%となった。「十分にできている」は9.7%、「ある程度できている」は36.5%だった。

資産運用は「個別株」59.0%、新NISAは70.0%が活用

現在行っている資産運用を複数回答で聞くと、「個別株」が59.0%で最多となった。次いで「インデックス投信」32.8%、「預貯金のみ」19.8%、「債券」18.2%、「不動産」10.8%と続く。

暗号資産に関する運用では、「ガチホ(暗号資産の長期保有)」が8.8%、「ステーキング」が4.8%と、いずれも1割未満だった。

新NISAについては、「成長枠も活用している」が31.2%、「一部のみ活用している」が25.7%、「積立枠をフル活用している」が13.2%だった。この3項目を合わせた70.0%、420人が新NISAを何らかの形で活用している。

一方、「口座を持っていない」は17.3%、「未活用」は12.7%だった。

暗号資産の割合「0%」が74.7%

資産配分のうち、暗号資産が占める割合では「0%」が74.7%、448人と大半を占めた。暗号資産を資産配分に組み入れている人は25.3%、152人だった。

組み入れている人でも、「〜5%」が13.7%、「5〜10%」が8.2%と、資産全体の一部にとどめる回答が中心だった。「10〜30%」は2.2%、「30%以上」は1.3%で、10%以上を配分している人は合わせて3.5%、21人だった。

資産配分に占める暗号資産の割合。「0%」が74.7%を占めた(Clabo調べ)

ステーキング報酬、65.3%が老後資金への活用を「考えていない」

暗号資産を保有することで報酬を得る仕組みの一つである「ステーキング」について、その報酬を老後資金の一部として活用する考えを聞いた。

「考えていない」が65.3%、392人で最も多く、「一部なら活用したい」が17.2%、「不安はあるが検討する」が11.7%、「積極的に活用したい」が5.8%だった。

一方、資産に占める暗号資産の割合別にみると回答には差があった。暗号資産の割合が「0%」の層では80%が「考えていない」と回答したのに対し、「〜5%」の層では61%、「5〜10%」の層では70%が「積極的に活用したい」または「一部なら活用したい」と答えた。

暗号資産を保有しているかどうかによって、老後資金への活用意向にも違いがみられる。

暗号資産への不安、最多は「価格変動」68.0%

暗号資産を老後資金に組み込むうえで不安に感じることを複数回答で聞いたところ、「価格変動」が68.0%で最多だった。

次いで「ハッキング」が41.8%、「税金」が28.0%、「規制」が20.3%、「相続」が12.5%と続いた。「不安はない」は17.3%だった。

老後の生活資金を考えるときは、まず自分が必要と考える金額と現在の準備状況を確認したい。資産配分や新NISA、暗号資産の活用方法は、収入や家族構成、ライフプランによって異なる。暗号資産には価格変動などのリスクもあるため、仕組みを理解したうえで判断し、必要に応じて専門家への相談も検討してみよう。

調査名:資産形成スタイルと老後不安の実態調査 調査実施期間:2026年5月 調査方法:インターネット調査(セルフ型アンケート) 調査対象:新NISA口座を保有、または老後資金を意識した投資をしている男女 有効回答数:600名 実施機関:Clabo 注記:本調査の数値は、回答者本人の自己申告にもとづく集計。複数回答の設問は、回答の合計が100%を超える。

出典:新NISA世代の資産形成と老後不安|仮想通貨はどう位置づけられている?(600人調査)