冷蔵庫や洗濯機の故障、スマートフォンやパソコンの買い替えなど、まとまった出費が急に必要になることはある。そうしたとき、分割払いやリボ払いは1回あたりの支払い額を抑えやすい一方、手数料を含めた総額や完済までの期間は見えにくくなりやすい。AZWAYが20〜50代のクレジットカード利用者300人を調査したところ、分割払い・リボ払いの利用経験者は53.7%。利用経験者の63.1%が後悔したと答え、リボ払い経験者に限ると91.1%だった。後悔の理由や手数料への意識、大きな買い物で選ばれている方法から、支払いをめぐる実態をみる。

分割・リボ払いの利用経験者は53.7%、リボ経験は26.3%

300人に分割払い・リボ払いの利用経験を聞いたところ、53.7%(161人)がいずれかを利用したことがあると回答した。

内訳は「分割払いのみ」が27.3%(82人)、「分割払いもリボ払いも」が24.3%(73人)、「リボ払いのみ」が2.0%(6人)だった。「どちらも利用したことがない」は46.3%(139人)となっている。

リボ払いの経験者は「両方」と「リボ払いのみ」を合わせた26.3%(79人)で、約4人に1人だった。

利用経験者の63.1%が後悔、リボ払いでは91.1%

分割払い・リボ払いの利用経験者に後悔した経験を聞いたところ、「大いに後悔した」が23.1%(37人)、「少し後悔した」が40.0%(64人)で、合わせて63.1%(101人)が後悔したと回答した。「後悔していない」は36.9%(59人)だった。

この設問では、利用経験者161人のうち、利用経験に関する回答と矛盾した1人を除く160人を集計している。

支払い方法別にみると、リボ払い経験者79人では91.1%(72人)が後悔した。一方、分割払いのみの利用者81人では35.8%(29人)で、後悔した人の割合には約2.5倍の差があった。

後悔の理由、手数料62.4%と支払いの長期化61.4%が上位

後悔した101人に理由を複数回答で聞くと、最も多かったのは「手数料の総額が思った以上に高かった」の62.4%(63人)だった。

次いで「支払いが長期化して家計を圧迫した」が61.4%(62人)、「毎月の支払い額だけを見て利用してしまった」が25.7%(26人)。「一括で買えたのに分割にしてしまった」は18.8%(19人)、「リボ払いの残高が気づかないうちに増えていた」は16.8%(17人)だった。

月々の支払額だけでなく、手数料を含めた支払い総額や支払い期間も、利用後の実感に関わっていることが分かる。

分割・リボ払いで買ったもの、最多は家電36.0%

利用経験者161人に、分割払い・リボ払いで購入したものを複数回答で聞いたところ、「家電(冷蔵庫・洗濯機など)」が36.0%(58人)で最多だった。

「スマホ・タブレット」が31.1%(50人)、「パソコン」が23.0%(37人)と続く。「美容・医療(脱毛・歯列矯正など)」と「生活費の補填」は、それぞれ19.3%(31人)だった。

家電やデジタル機器などまとまった支出だけでなく、生活費のやりくりに分割払い・リボ払いを利用した人もいる。

手数料を「必ず確認する」は33.1%

利用経験者に手数料への意識を聞くと、「なんとなく分かっているが細かくは見ていない」が48.8%(78人)で最多だった。

「金利の仕組みを理解していて、必ず確認する」は33.1%(53人)。一方、「あまり意識していない」が15.6%(25人)、「手数料がかかることを知らなかった」が2.5%(4人)で、合わせて18.1%(29人)となった。この設問も有効回答は160人である。

大きな買い物、63.7%は「必要な金額を貯めてから買う」

分割払い・リボ払い以外で大きな買い物をするときの方法を300人に複数回答で聞いたところ、「必要な金額を貯めてから買う」が63.7%(191人)で最多だった。

「セールやキャンペーン時期まで待つ」が38.7%(116人)、「買うのをあきらめる・我慢する」が36.0%(108人)と続く。「買うもののグレードを下げる」は22.3%(67人)、「ボーナスまで待って一括で買う」は21.0%(63人)だった。

また、分割払い・リボ払いについて「知らなかったこと」を聞くと、「特にない」は37.7%(113人)だった。一方、「分割払いとリボ払いは仕組みが違うこと」を知らなかった人は19.3%(58人)、「リボ払いは利用残高に応じて手数料がかかり続けること」と「少額でもリボ払いを繰り返すと残高が増えやすいこと」は、それぞれ15.7%(47人)だった。

分割払い・リボ払いで最も不安なことでは、「手数料によって支払い総額が増えること」が43.0%(129人)で最多。「毎月の支払いが長く続くこと」が21.7%(65人)で続いた。

自由記述では残高の増加や自動リボ設定に関する声も

自由記述では、毎月の支払額が少ないことから利用を重ね、残高が100万円を超えたという40代の回答や、手数料がかさみ元金がなかなか減らなかったという30代の回答があった。また、過去に設定した自動リボを忘れ、利用分がリボ払いになっていたという50代の例もみられた。

一方、仕事用パソコンが急に壊れた際、3回払いの手数料総額と毎月の支払額を事前にシミュレーションし、後悔せず完済できたという30代の回答もあった。

分割払いやリボ払いを使う際は、月々の支払額だけで判断せず、手数料を含めた支払い総額と完済までの期間をあらかじめ確認したい。大きな買い物では、貯めてから買う、購入時期を待つなど、ほかの方法とも比べながら支払い方を選ぶことが家計管理の一つの手掛かりになる。

調査概要:分割払い・リボ払いの利用実態と後悔に関するアンケート 調査対象:クレジットカードを利用している20〜50代 調査期間:2026年6月16日 調査方法:インターネット調査 回答者数:300人 備考:割合は小数第1位で四捨五入しているため、内訳の合計と一致しない場合がある。複数回答の設問は合計が100%にならない。一部設問では利用経験の回答と矛盾した1人を無効回答として除外している。