休みの日や本業の後の数時間だけ働いて、少しでも収入を増やしたい。そう考えたことがある人もいるかもしれない。短時間・単発で働き、継続した雇用関係のない「スポットワーク」は、そうした働き方の選択肢として身近になってきたようだ。
ツナググループ・ホールディングスを母体とするツナグ働き方研究所は、スポットワークの市場を定点観測する「スポットワークマーケットデータレポート」を毎月発表している。2026年7月度のデータでは、求人倍率は前年同月より高い水準が続く一方、平均時給は前年同月を下回った。働く側から見ると、仕事の見つけやすさと時給の水準が、それぞれ違う動きをしているといえる。
求人倍率は5.48倍、前年同月差1.63ポイント上昇
2026年7月度のスポットワーク求人倍率は5.48倍で、前月差では0.06ポイント低下し、前月から小幅に低下した。一方、前年同月差では1.63ポイント上昇し、26か月連続で前年同月を上回った。
求人倍率は、求人数(当月のワーク出稿数)を求職者数(応募した登録者の人数。同じ人が何件応募しても1人と数える)で割ったもの。7月度は求人数72,895件に対して求職者数は13,295人で、求職者数に対して約5.48倍の求人数があったことになる。
ワーク数は前月比12.0%増、前年同月比では職種で明暗
2026年7月度のワーク数は72,895件で、前月比12.0%増、前年同月比7.5%減だった。職種別にみると、「コンビニスタッフ」「倉庫内・軽作業」「運送・ドライバー」の主要3職種すべてで前月を上回った。
一方、前年同月比では「コンビニスタッフ」が3.6%減、「倉庫内・軽作業」が30.6%増、「運送・ドライバー」が62.7%減となり、職種によって増減に大きな差がみられた。同じスポットワークでも、職種によって仕事の出方はだいぶ違うようだ。
平均時給は1,266円、前年同月から52円低下
2026年7月度のスポットワーク平均時給は1,266円で、前月差では15円上昇した。一方、前年同月差では52円低下しており、2025年にみられた高水準の時給相場と比べると、やや落ち着きがみられる。
地域別では、首都圏が1,284円(前年同月差40円低下)、東海が1,258円(同7円低下)、関西が1,243円(同76円低下)と、すべてのエリアで前年同月を下回った。特に関西では下落幅が増加した。平均時給は前月から上昇したものの、前年同月を下回る状況が続いている。
働きたい職種と地域の相場を一度見てみる
スポットワークの求人倍率は5.48倍と前年同月より高い一方、平均時給は1,266円で前年同月を52円下回った。ワーク数の増減も職種によって大きく違う。スポットワークで収入を補っている人や、これから始めてみたい人は、働きたい職種の仕事の出方や、住んでいる地域の時給相場を一度確かめてみると、自分に合った働き方を考えるきっかけになりそうだ。


