給与や勤務地が希望に合っていても、求人票だけでは実際の仕事内容や職場の雰囲気がつかめず、応募するか迷うことがある。転職活動で複数の求人を比較したり、口コミサイトやSNSで社員の声を確かめたりする人もいるだろう。
ネオキャリアが運営する「みんなの採用部」は、直近1年以内に正社員から正社員へ転職し、求人サイト・転職サイトを利用した331人を対象に調査を実施した。求人票を比較した315人の93.0%が、条件が合っていても応募をやめた経験があると回答。応募を見送る理由には口コミや求人票の書き方への不安が挙がり、入社後の実態とのギャップも確認された。求職者と採用担当者の双方に関わる結果だ。
求人票は「7~9件」を比較した人が最多、93.0%が応募見送りを経験
現在の勤務先への応募を決めるまでに比較した求人票の件数について聞いたところ、「7~9件」が29.6%で最も多かった。次いで「4~6件」が23.3%、「20件以上」が16.9%、「10~19件」が16.6%となり、10件以上の求人票を比較した人は合計33.5%だった。
さらに、複数の求人票を比較した315人に対し、職種・勤務地・給与・勤務時間・雇用形態などの条件が希望に合っていたにもかかわらず、応募をやめた経験があるかを聞いた。
その結果、「よくあった」が33.3%、「ときどきあった」が52.4%、「一度だけあった」が7.3%となり、合計93.0%が応募をやめた経験があると回答した。
応募をやめた理由、最多は「口コミや評判への不安」53.9%
希望条件に合っていたにもかかわらず応募をやめた293人に、その理由を聞いたところ、「口コミや評判を見て不安になったから」が53.9%で最多だった。
次いで「求人票の書き方に違和感があり、不安になったから」が46.1%、「実際の仕事内容が求人票から想像できなかったから」が42.3%となった。
このほか、「求人票に書かれていない情報が気になったから」が32.4%、「一緒に働く人の雰囲気が伝わってこなかったから」が23.2%だった。
給与や勤務時間などの条件が一致していても、仕事内容や職場の雰囲気を具体的にイメージできないことが、応募を見送る理由になっていた。
求人票の「残業の少なさ」、入社後40.7%が記載より厳しい実態を経験
現在の勤務先に入社する際に見た求人票について、どのような内容が記載されていたかを聞いた。
最も多かったのは「住宅手当・家族手当などの手当や、福利厚生の充実さを強調する記載」で32.0%だった。
次いで「服装自由・事前準備不要など、参加のハードルの低さを強調する記載」が27.8%、「残業の少なさを強調する記載」が27.5%、「担当する業務の幅広さを強調する記載」が27.2%となった。
こうした記載について、実際に入社した後の状況とのギャップも調べた。
「残業の少なさを強調する記載」があったと答えた人のうち、記載よりも「やや実態が厳しかった」「大きく実態が厳しかった」と回答した人は合計40.7%だった。
また、「担当する業務の幅広さを強調する記載」があった人では、36.6%が記載よりも実態が厳しかったと回答した。
求人票の文面では魅力的に見えた働き方や制度についても、実際の運用状況との間に違いを感じた人がいたことがわかる。
求人票以外の情報源、転職口コミサイトとSNSがともに53.5%
気になる求人を見つけてから応募を決めるまでに、求人票以外で参考にする情報源についても調べた。
「転職口コミサイト(OpenWork・転職会議など)の評価」と「SNS(X・Instagramなど)での社員や会社の発信」がともに53.5%で最多だった。
次いで「転職エージェントから聞いた情報」が30.5%、「知人・友人からの評判」が29.6%となった。
求人票だけでなく、口コミサイトやSNS、転職エージェント、知人・友人など、複数の情報源を参考にしながら応募を判断する人がいることがわかった。
ネオキャリアのマーケティング本部 本部長・中村陽太郎氏は、企業が求人票を作成する際には、実際の仕事内容や働き方、制度の利用実態を具体的に伝え、口コミやSNSなどで発信される情報とも一貫性を持たせることが重要だとの見解を示している。
求人票で確認できる条件だけでなく、実際の仕事内容や働き方、制度の利用条件まで確認することが、転職先を検討する際の判断材料になる。気になる求人があれば、口コミやSNS、転職エージェントなどの情報も照らし合わせ、入社後の働き方を具体的にイメージできるか確かめたい。
調査名称:求人票の書き方と応募意欲に関する調査 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー」の企画によるインターネット調査 調査期間:2026年8月17日〜2026年8月31日 有効回答:直近1年以内に正社員から正社員へ転職し、その転職の際に求人サイト・転職サイトを利用した方331名 ※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはならない。
出典:ネオキャリア(みんなの採用部)調べ





