現代の若者がニュースに触れる方法は、SNS、動画、テレビ、ネット検索など多様になってきている。AIで生成された画像や動画、個人が発信する投稿が身近になり、ニュースの届けられ方そのものも変わりつつある。
ワカモノリサーチが全国の14〜20歳の男女447人を対象に行った調査では、SNS、インフルエンサー、テレビへの信頼度に大きな差がみられた。学校や家庭での情報教育の参考になるのはもちろん、若者がどの情報源をどう見極めているのかを知る手掛かりになる調査だ。
SNSニュース、85.5%が「信じていない」
「SNSで投稿されている“ニュースの内容”を信じていますか?」と尋ねたところ、「信じていない」が85.5%、「信じている」が14.5%だった。
「信じていない」と回答した若者からは、「フェイクニュースが多いから」「誰が書いたかわからない」「SNSは誰でも好きなように発信できるから」などの声が寄せられた。
また、「最近AIによる生成画像・動画が多いから信じる前に一旦疑うようにしてる」と、AIを使った画像や動画を意識する回答もあった。
一方、「信じている」と回答した若者からは、「投稿者にもよるけど、公式のだったら信じてる」「信用の厚い会社が電子版で配信しているニュースなら信じる」といった声もみられ、発信元を確認している様子がうかがえる。
インフルエンサーのニュース解説、75.8%が「信じていない」
ニュースを解説するインフルエンサーについては、「信じていない」が75.8%、「信じている」が24.2%だった。SNSに投稿されているニュースそのものと比べると、「信じている」とする割合は高い。
「信じていない」理由には、「バズり目的の人もいるから」「再生数のために少し盛ったりすることもある」「根拠が薄いから」などが挙がった。
一方、「信じている」と回答した若者からは、「その人はそのことについてしっかり調べていると思うから」「その人が解説してきた過去のニュースを見てある程度信じる」など、発信者や過去の内容を見て判断する声も寄せられている。
「コメント欄などもみて間違ってないか少しは確認してるから」という回答もあり、発信者の説明だけで判断しない若者もいた。
テレビニュースは74.5%が「信じている」
「テレビで放送されている“ニュースの内容”を信じていますか?」という設問では、「信じている」が74.5%、「信じていない」が25.5%だった。
「信じている」とした若者からは、「SNSよりも情報の出どころが明確だから」「多数の人が見るから発信側もそれなりの責任があるから」「ニュースとして出る前にテレビならファクトチェックすると思ったから」といった回答があった。
一方、「信じていない」と回答した若者からは、「偏りがある報道があるから」「誇張してある部分があるから」「いくらでも編集出来るから」などの声が寄せられた。
テレビへの信頼度がSNSやインフルエンサーより高い一方、テレビについても内容や伝え方をそのまま受け入れている人ばかりではないことがわかる。
信用に値しないニュースメディア、TikTokが53.9%で最多
「あなたにとって、信用に値しないニュースを報じているメディアはどれですか?」という設問では、「TikTok」が53.9%で最多となり、「X」が26.8%で続いた。
そのほか、「テレビ」6.7%、「YouTube」2.9%、「新聞」2.7%、「BeReal」2.2%などとなっている。
TikTokについては、「フェイクニュースが多いから」「誰でも投稿できるから」「バズリ目的が多いいから」などの回答があった。Xについても、「よくデマが流れてるから」「誰が投稿したか分からないから」「バズるために適当なこと言ってそうだから」といった声が寄せられている。
信頼できるニュースは複数の情報源で確認
信頼できるニュースの情報をどのように入手しているかについては、一つの情報源だけで判断せず、複数の媒体を照らし合わせるという回答がみられた。
「1つの情報だけでは信用できないから複数の情報源から照らし合わせています」(18歳 男性)、「いくつか調べることで信用度が上がるから新聞や専門家の声を調べます」(17歳 女性)といった声が寄せられている。
また、「公式サイトやアカウントで調べる。1番信用できる情報源だと思うから」(16歳 女性)との回答もあった。テレビ、SNS、検索、新聞、専門家、公式サイトなど、情報源を使い分けながら確認する若者がいることがうかがえる。
ニュースの真偽を判断するときは、媒体名だけで決めつけず、発信元や根拠を確認し、複数の情報源を照らし合わせたい。学校や家庭でも、普段どのニュースを信じ、どう確かめているのかを一度話題にしてみてはどうだろうか。
調査期間:2026年7月6日〜7月14日 調査機関:ワカモノリサーチ 調査対象:全国の14歳〜20歳の男女 有効回答数:447名 調査方法:インターネットリサーチ
出典:ワカモノリサーチ




