短時間・単発で働くスポットワークは、継続した雇用関係を前提とせず、必要な時間だけ働くスタイルだ。雇用契約を結ばない「ギグワーク」と、短期雇用契約を結ぶ「単発バイト」に分けられる。働く側にとっては求人の選択肢や時給、企業側にとっては必要なタイミングで人材を確保できるかが重要になる。ツナグ働き方研究所がまとめた2026年6月度のデータでは、スポットワーク求人倍率が5.54倍に上昇し、ワーク数も前月から増加した一方、平均時給は前年同月を下回った。求人量と賃金の動きをあわせてみることで、足元のスポットワーク市場の状況が見えてくる。
スポットワーク求人倍率は5.54倍、25か月連続で前年同月を上回る
2026年6月度のスポットワーク求人倍率は5.54倍となった。本レポートでは、求人数を当月のワーク出稿数、求職者数を登録者の応募UU数として集計している。2026年6月度は求人数65,061件、求職者数11,742人で、スポットワーク求人倍率は5.54倍となった。
前月比では求人数が19.5%増加し、求人倍率も前月から1.18ポイント上昇した。前年同月との差では2.60ポイント上昇し、25か月連続で前年同月を上回っている。
ワーク数は前月比19.5%増、主要3職種すべてで増加
2026年6月度のワーク数は前月比19.5%増、前年同月比1.9%増となった。
職種別に前月比をみると、「倉庫内・軽作業」は75.1%増、「運送・ドライバー」は20.0%増、「コンビニスタッフ」は2.1%増となり、主要3職種すべてで前月を上回った。
一方、前年同月比では「倉庫内・軽作業」が63.7%増となったのに対し、「運送・ドライバー」は52.5%減、「コンビニスタッフ」は2.7%減だった。ワーク数全体では増加しているものの、前年との比較では職種による差も大きい。
平均時給は1,251円、前年同月より60円低下
2026年6月度のスポットワーク平均時給は1,251円となり、前月から12円上昇した。
一方、前年同月と比べると60円低下した。地域別でもすべてのエリアで前年同月を下回り、特に関西圏では77円低下している。
求人倍率やワーク数が前月から伸びる一方、平均時給は前年の水準を下回っており、求人量と時給では異なる動きがみられた。
求人の多さと時給、職種別の動きをあわせて確認
スポットワークを探す際は、求人件数の多さだけでなく、職種ごとの増減や地域別の時給もチェックしたい。短時間で働ける特徴だけでなく、希望する仕事内容や賃金、契約形態を照らし合わせ、自分に合う案件を選ぶ際の参考にしてみてはいかがだろうか。


