海外との商談を担当していなくても、社内の外国人メンバーとの業務連絡や雑談で、とっさに英語で返答を求められることがある。レアジョブは、事前に英文を準備する時間がなく、その場で即座に応答を求められる業務上の突発的な英語コミュニケーションを「不意打ち英会話」と定義した。
同社は人手不足や企業活動のグローバル化などを調査背景に挙げ、20代~50代の社会人470人を対象に発生頻度や場面、対策を調査。英語を使う部署に限らず、経理・財務や総務・人事などでも一定頻度で起きており、職場で急な英語対応に直面する人にとって、備え方を考える材料となる結果だ。
経理・財務の回答者65.5%が「月1回以上」
職種別に「月1回以上」の不意打ち英会話が発生する割合を見ると、経理・財務職の回答者では65.5%だった。企画は56.3%、営業は55.9%、エンジニア/プログラマーは49.4%、総務・人事は49.2%となっている。
英語を使う機会が想定されやすい営業を上回る値となった職種もみられた。ただし、各職種の回答者数は公表されていないため、ここで示された数値は今回の調査に回答した各職種の結果として見る必要がある。
「社内の外国人メンバーとの業務上の会話」が46.6%で最多
不意打ち英会話が発生した場面では、「社内の外国人メンバーとの業務上の会話」が46.6%で最多だった。次いで「社内の外国人メンバーとの日常会話や雑談」が36.0%、「社外外国人との会議・商談」が23.2%、「社外外国人からの問合せ/トラブル」が18.5%となっている。
海外企業との会議や商談だけでなく、同じ職場で働く外国人メンバーとの業務連絡や雑談でも、予期せず英語での対応を求められる場面があることが示された。
初級者でも「月1回以上」が49.3%
英語力の初級者にあたるCEFR A1~A2でも、不意打ち英会話に直面している。CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)は、言語能力をレベル別に評価する世界標準の基準だ。
初級者のうち「週1回以上」が28.7%、「月に1~3回程度」が20.6%で、「月1回以上」は49.3%と示されている。
また、初級者の47.9%が不意打ち英会話に「あまり対応できない」「まったく対応できない」と回答した。なお、今回の調査における初級者の回答者数は公表されていない。
初級者の対策は「覚える」が上位、会話練習は8.0%
初級者が実施した対策では、「英文や英語表現を覚えた」が35.7%で最も多く、「英単語やフレーズを覚えた」が32.5%、「英文法を学びなおした」が19.6%だった。「生成AIを使って英文や会話文を作成した」は16.1%、「英語教材や動画を読んだり観たりした」は15.4%となっている。
一方、会話練習に関する項目は8.0%、一人での発話やロールプレイに関する項目は1.0%だった。また、「とくに学習・対策はしなかった」は18.5%となっている。今回の調査では、英語を実際に話す練習よりも、英文や単語、フレーズを覚える対策を行った人の割合が高かった。
本調査では、普段は英語を使う機会が少ない部署でも、不意打ち英会話が一定の頻度で発生していることが示された。いざ会話が必要になったときに慌てず対応するためには、単に英語の知識を増やすだけでなく、まずは社内で英語を求められやすい場面を洗い出し、そこで頻出する会話パターンを押さえておくことも有効ではないだろうか。
調査時期:2026年8月 調査方法:外部モニター調査 調査対象:20代~50代の社会人 有効回答数:470名



