ふるさと納税では、2025年10月から、ポータルサイトによる寄付額に応じた独自ポイント付与が原則禁止となった。制度変更後、利用者が返礼品やサイトをどのような基準で選んでいるのかも注目される。
AZWAYが利用経験者300人を調査したところ、ポイント付与禁止後も85.3%が継続意向を示した。6割は毎年利用しており、年間寄付額は「3〜5万円」が最多だった。返礼品は肉・魚介・米など日常で使いやすい食品が上位で、失敗では冷凍庫の容量不足や年末の駆け込みが目立つ。
今後も利用する人にとって、返礼品の選び方や申し込み時期を見直すヒントになる結果だ。
調査期間は2026年6月10日〜7月1日。インターネットによる任意回答で行われた。
6割がふるさと納税を毎年利用、年間寄付額は「3〜5万円」が最多
ふるさと納税の利用状況では、「毎年利用している(習慣化している)」が60.0%(180人)で最多だった。「利用したことはあるが、毎年ではない」は33.7%(101人)、「過去に利用したが、今はやっていない」は6.3%(19人)となった。
年間の寄付総額は「3〜5万円」が40.7%(122人)で最も多く、「1〜2万円」31.3%(94人)、「6〜10万円」16.7%(50人)が続いた。「1万円未満」は6.0%(18人)、「11万円以上」は5.3%(16人)だった。
手続きに関しては、「ワンストップ特例でスムーズにできている」が61.3%(184人)、「確定申告で申告している」が27.7%(83人)で、合わせて89.0%となった。一方、「手続きが面倒で利用をためらったことがある」は7.0%(21人)、「手続き方法をよく理解していない」は4.0%(12人)だった。
リピート返礼品1位は肉43.7%、魚介・米も3割超
リピートしている、またはリピートしたい返礼品を複数回答で聞いたところ、「牛肉・豚肉・鶏肉」が43.7%(131人)で1位だった。
2位以降は、「魚介類・海産物」34.7%(104人)、「米・雑穀」31.3%(94人)、「野菜・果物」24.3%(73人)と続いた。
返礼品を選ぶ際に最も重視する項目では、「日常的に消費できる食品」が31.7%(95人)で最多。「普段は買わない高品質な食材」23.3%(70人)、「コスパ(還元率の高さ)」18.3%(55人)が続いた。
「地域の特産品・名産品」は9.0%(27人)、「日用品・消耗品として実用的」は7.7%(23人)だった。一方、「地元・ゆかりのある地域だから」は1.7%(5人)、「応援したい地域・自治体で選ぶ」は0.7%(2人)となった。
58.3%が何らかの失敗を経験、最多は「冷凍庫が満杯」
返礼品について「品質・量が期待と違った」と答えた人は27.3%(82人)、「好みに合わなかった」は14.0%(42人)で、合わせて41.3%(124人)が期待外れの経験をしていた。
また、失敗や後悔については「特になし」が41.7%(125人)だったことから、何らかの失敗を経験した人は58.3%となった。
最多は「大量に届いて冷凍庫が満杯になった」が25.0%(75人)。次いで「年末ギリギリに慌てて選んで後悔した」23.0%(69人)、「想像と違う返礼品が届いてがっかりした」9.7%(29人)だった。
特に肉・魚介をリピートしている人185人では、32.4%が冷凍庫が満杯になった経験をしていた。それ以外の115人では13.0%で、19.4ポイントの差がみられた。
このほか、「寄付上限を超えて自己負担が増えた」は7.7%(23人)、「手続き(ワンストップ・確定申告)を忘れた」は6.7%(20人)だった。
ポイント付与禁止後も85.3%が継続意向
2025年10月から、ふるさと納税ポータルサイトなどで寄付に応じた独自ポイントの付与が原則禁止された。制度変更後の利用意向では、「ポイント付与がなくても、今後も積極的に利用したい」が35.7%(107人)だった。
「今までと同じくらい利用したい」は22.0%(66人)、「返礼品や寄付先をより慎重に選んで利用したい」は21.0%(63人)、「もともとポイント還元を意識していなかった」は6.7%(20人)。これらを合わせた継続意向は85.3%(256人)となった。
一方、「お得感が減ったため、利用頻度や寄付額を減らしたい」は7.7%(23人)、「今後は利用をやめることを検討している」は1.7%(5人)だった。「制度変更を知らなかったため、まだ判断できない」は5.3%(16人)だった。
毎年利用している180人に限ると、継続意向は91.7%となっている。
サイト選びは「使いやすさ」が55.3%で最多
ふるさと納税サイトを選ぶ基準では、「使いやすいサイト・アプリを使う」が55.3%(166人)で1位だった。
2位は「普段使っているサービス・IDで利用できるサイトを使う」28.0%(84人)、3位は「返礼品の種類が多いサイトを使う」19.7%(59人)。「レビューやランキングが見やすい」は15.0%(45人)、「返礼品の探しやすさ・検索機能を重視する」は14.3%(43人)だった。
自由記述では、毎日食べる米は配送してもらえる点も便利だったという声や、小分けされた返礼品をリピートしているという回答がみられた。一方、一年分の日用品をまとめて頼んで置き場所に困ったケースや、年末年始用のカニが天候による配送遅延で予定日に届かなかったケースも挙がっている。
ふるさと納税を利用する際は、寄付上限や申請方法に加え、返礼品の配送時期や保管場所も確認しておきたい。特に肉や魚介などの冷凍品を複数申し込む場合は、冷凍庫の空き容量や受け取り時期を確認しながら選ぶことが、受け取り後の負担を減らす一つの方法となる。






