就職活動ではエントリーシートの作成や面接準備に追われるうえ、不採用通知が続くこともあり、周囲の内定状況も意識しやすい。活動が長期化すれば、学業やアルバイトと並行しながら先の見えない状態が続くこともある。SNSで他人の進捗が目に入ったり、家族から就活状況を聞かれたりすることも、負担として意識される場合がある。レバレジーズが2027年卒業予定の大学生・大学院生351人を対象に実施した調査では、64.4%が就活中に精神的・身体的な不調や強いストレスを感じたと回答した。なお、本調査の「就活うつ」は医師の診断ではなく、本人の自己認識を指す。

27卒の64.4%が「就活うつ」を経験、無気力53.5%

就職活動を進める中で精神的・身体的な不調や強いストレスを「強く感じたことがある」と答えた人は28.5%、「やや感じたことがある」は35.9%で、合わせて64.4%だった。

「就活うつ」を経験した226人に具体的な症状を複数回答で聞くと、「なにもやる気が起きなくなった(無気力・意欲低下)」が53.5%で最多だった。「常に強い不安感や焦燥感・動悸に襲われるようになった」も50.9%と半数を超えた。 このほか、「夜眠れなくなった・途中で目が覚める」が26.1%、「勝手に涙が出るようになった・止められなくなった」が24.3%、「頭痛・胃痛・吐き気など身体的な体調不良が増えた」が14.6%だった。3つ以上の症状を挙げた人も24.7%に上った。

選考辞退21.2%、就活を一時中断した人は19.0%

不調や強いストレスが就職活動の行動に与えた影響では、「行動には特に影響しなかった」が50.9%だった。不調を感じながらも、活動そのものは続けていた人が半数を占める。 一方、「選考を辞退・キャンセルした」は21.2%、「就職活動そのものを一時的に完全にストップした」は19.0%だった。「連絡なしで選考を無断欠席・サイレント辞退した」とする人も10.6%いた。

精神的・身体的な不調を感じ始めた時期では、「大学3年3月」が14.2%で最多だった。次いで「大学4年6月」が13.3%、「大学3年10~12月」が12.4%となった。

ストレス要因1位は「就活の期間が長すぎて先が見えない」40.7%

不調やストレスの原因として大きく影響したものを聞くと、「就活の期間が長すぎて先が見えない」が40.7%で1位だった。「周囲との進捗の比較」が34.1%、「不採用通知の連続やサイレントお祈り」が33.6%で続く。ここでいう「サイレントお祈り」は、企業が不採用の通知を出さない選考対応を指す通称である。「親からの過干渉やプレッシャー」は16.4%、「SNSのレコメンドや投稿での他人の進捗との比較」は13.7%だった。選考そのものだけでなく、周囲やSNSを通じて他人の状況を意識することもストレス要因として挙げられている。

対処・相談先は生成AI39.4%、友人・知人33.6%を上回る

就活中に精神的ストレスや不調を感じた際の対処法・相談相手では、「生成AIに悩みや感情を吐き出す・相談する」が39.4%で最多だった。 「友人・知人に相談する」は33.6%、「家族・親に相談する」は23.9%、「大学のキャリアセンターに相談する」は17.3%。「就職活動を一時的に休んだ・距離を置いた」は15.5%だった。一方、「特になにもしなかった」とする人も20.8%いた。

調査からは生成AIに相談する人が多いことがわかったが、効果がどれほどあるかは別問題だ。就活中のストレスは、無気力や不安だけでなく、選考辞退や活動休止につながる場合もある。自分の負担が大きいと感じたら、生成AIだけでなく、友人や家族、大学のキャリアセンターなど利用しやすい相談先を確認し、必要に応じて活動のペースを見直したい。

調査対象:2027年卒業予定の学生 調査年月:2026年8月28日~31日 調査方法:インターネット調査 回答者数:351名 調査主体:レバレジーズ 実査委託先:GMOリサーチ&AI