専業主婦の約4割が今後働きたいと考える一方、就労意向がある人の6割近くは就職を難しいと捉えている。仕事から離れたあとに再び働こうとしても、家事・育児の分担や勤務時間、希望条件に合う職場が見つかるかなど、気になることは少なくない。
マイナビの「専業主婦の就労意向に関する実態調査」では、働きたい理由や配偶者の協力、前職を辞めたときの事情も聞いた。調査では就業・通学のいずれもしていない20~50代の既婚女性を「専業主婦」と定義。再就職を考える人だけでなく、家庭で家事・育児をともに担う家族にとっても関わりのある、働く意向と就職への課題をみていく。
専業主婦39.7%が就労を希望|20代では56.8%
マイナビが20~50代の専業主婦6,534人を対象に実施した調査によると、今後「働きたい」「どちらかといえば働きたい」と回答した割合は39.7%で、「働きたくない」側の回答(36.1%)を上回った。
年代別では20代が56.8%、30代が53.0%と半数を超えた。一方、40代は41.2%、50代は26.8%で、年代が上がるにつれて就労意向が低くなる傾向がみられた。
就労意向がある専業主婦1,546人に働きたい理由を聞くと、「家計の収入を補いたいから」が61.3%で最多となった。
次いで「自由に使えるお金を自分で稼ぎたいから」が56.5%、「老後や将来の生活(年金を含む)に不安があるから」が44.9%と続き、現在の家計だけでなく、将来への備えも働きたい理由として挙げられている。
配偶者の家事・育児協力、30代は69.0%|就労への応援は20代67.7%
就労意向がある専業主婦に配偶者の支援状況を聞いたところ、「配偶者は家事・育児に協力的である」と回答した割合は全体で53.4%だった。
年代別では30代が69.0%で最も高く、20代が67.7%で続いた。一方、40代は55.5%、50代は39.0%となっている。
また、「配偶者は、あなたが働くことを応援してくれる」と回答した割合は全体で57.1%。年代別では20代が67.7%で最も高く、30代が64.1%、40代が60.0%、50代が48.2%だった。
配偶者の家事・育児への協力と、就労に対する応援の両方で、20~30代の回答割合が比較的高い結果となった。
前職退職時、42.1%が「仕事を続けたかった」
就労意向があり、専業主婦になる前に働いていた人に前職の退職理由を聞くと、「妊娠したため」が21.2%で最多だった。次いで「結婚が決まったため」が19.9%となり、妊娠や結婚が退職理由の上位を占めた。
また、前職を退職したときの気持ちについては、「仕事を続けたかった」「どちらかといえば仕事を続けたかった」を合わせた割合が42.1%だった。
一方、「仕事を辞めたかった」「どちらかといえば仕事を辞めたかった」は合計34.5%で、仕事を続けたかった人の割合が上回った。
どのようなサポートがあれば前職を続けられたかという質問に対しては、子どもの預け先の確保や家族による家事分担、介護への協力を求める声が挙がった。
また、柔軟なリモートワークや時短勤務、子連れ出勤など、働き方に関する要望もみられた。転職時に前職と同じような条件の求人を探せる仕組みを求める回答もあった。
一方で、「子どもに向き合うことが離職の主な理由なので、どのようなサポートがあっても続けてはいない」という声もあり、退職に至った事情は一様ではない。
就労意向がある専業主婦58.4%が就職を「難しい」と回答
就労意向がある専業主婦に就職の難易度を聞くと、「難しいと思う」が18.4%、「どちらかといえば難しいと思う」が40.0%で、合計58.4%が就職を難しいと感じていた。
就職が難しいと感じている人に、その理由となるポイントを聞いたところ、「希望条件に合う勤務先を見つけること」が82.3%で最も高く、「内定獲得」が79.8%で続いた。
今回の調査では、専業主婦の約4割が今後働く意向を示す一方、就労意向がある人の半数以上が就職を難しいと認識していた。就職活動では、希望する勤務条件に合う職場探しや採用に至るまでの過程が課題となっている。
これから働くことを考えている人は、希望する勤務時間や通勤条件に加え、家庭内での家事・育児の分担や必要なサポートを整理してみてはどうだろうか。家族と希望条件を共有し、求人を比較する際の確認項目にすることも、仕事探しの一歩となるだろう。





