休日の行き先を探すとき、住んでいる県や近隣県であっても名所や名物をすぐには思い浮かべられない人もいるかもしれない。毎年発表される都道府県の魅力度ランキングは、住んでいる県や出身地の順位が気になって、つい目を通してしまうという声もあるようだ。
ブランド総合研究所が全国の消費者31,666人の有効回答をもとにまとめた「地域ブランド調査2026」から、関東7都県の結果を見ると、東京都と神奈川県の順位が前年から入れ替わった。下位4県でも、埼玉県が関東の最下位から5番手に上がるなど、順位が前年から入れ替わった。項目ごとの評価にもそれぞれ特徴があり、近場の行き先を考える人にも参考になりそうだ。
関東7都県の魅力度、東京都4位・神奈川県5位で前年と入れ替わり
都道府県魅力度ランキングで、関東7都県のトップは全国4位の東京都(魅力度45.9点)で、前年から順位を1つ上げた。神奈川県は1つ下げて5位(41.5点)となり、両都県の順位が前年と入れ替わった。関東3位は千葉県で、全国19位(28.4点)だった。
続いて栃木県が39位(19.5点)、埼玉県が44位(16.7点)、群馬県が45位(16.4点)、茨城県が46位(15.2点)だった。
過去5年の順位、上位3都県と下位4県の2つのグループに
過去5年間の順位を見ると、関東の7都県は上位グループ(東京都、神奈川県、千葉県)と下位グループ(埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県)に分かれている。上位グループのうち千葉県は、2023年から順位が下がる傾向にある。
下位グループでは栃木県が常にトップで、4年連続の39位。ほかの3県は、毎年順位が大きく変わっている。
東京都は4位、「小説・エッセイ・マンガなど」による情報接触度が1位
東京都は前年から順位を1つ上げて4位となり、魅力度も3.8点上がった。情報接触度では「小説・エッセイ・マンガなど」による接触度が1位で、前年からの伸びも全国1位だった。ブランド総合研究所は、「左利きのエレン」や「霧尾ファンクラブ」などのアニメの舞台になったことも要因の一つとみている。
主なランキングでは、居住意欲度が2位、観光意欲度が4位。「スポーツの参加・観戦が楽しめる」「魅力的な美術館・博物館がある」「地域内の交通が便利」はいずれも1位だった。
一方、「海・山・川・湖などの自然が豊か」と評価した人は3.5%で、47都道府県中、2017年から10年連続の最下位。なお、東京都の都市緑地面積は1243ヘクタールで、北海道、兵庫県に次ぐ全国3位だ。
神奈川県は5位、居住意欲度は2年連続で全国1位
神奈川県は前年から順位を1つ下げて5位だった。居住意欲度は前年に続き2年連続で全国1位で、市区町村では横浜市が14年連続で1位となった。
観光意欲度の順位は前年と変わらず5位。ブランド総合研究所によると、2025年の年間観光客数は2億人を超えた。このほか「生活に便利・快適な地域」「デザインやセンスの良い地域」が2位、「魅力的な温泉やレジャー施設・公園などがある」が3位だった。
千葉県は19位、「魅力的な温泉やレジャー施設・公園などがある」は全国1位
千葉県の魅力度は19位だった。「魅力的な温泉やレジャー施設・公園などがある」との評価は30.9%で全国1位。ただし、2021年には40.4%で、5年間で10ポイントほど下がっている。
一方、TDLのある浦安市では、同じ項目の評価が35.6%で、前年の32.7%から上がった。浦安市の観光意欲度も、全国128位から41位へと大きく順位を上げた。
栃木県は4年連続で39位、日光市の魅力度は全国10位
栃木県の魅力度は39位で、4年連続で同じ順位だった。
日光東照宮のある日光市は、1000市町村の中で魅力度が全国10位。世界遺産や日本遺産の認知度は全国1位で、「歴史がある」というイメージも全国1位だった。栃木県としては「世界遺産や日本遺産の認知度」が5位、「親しみがある」のイメージが6位となっている。
埼玉県は44位、前年の最下位から3つ上昇
埼玉県は前年の最下位から順位を3つ上げて44位となり、1年で最下位を抜け出した。
「教育・子育ての県」のイメージは全国1位で、2年ぶり7度目。2018年以降はずっと2位以内に入っている。「スポーツの県」のイメージも全国4位で、「住んでみたい」という居住意欲度は全国12位だった。一方、「ご当地グルメ・伝統料理」は47位、「食事がおいしい」は46位だった。
群馬県は45位、前年の39位から6つ低下
群馬県の2026年の魅力度は45位で、前年の39位から6つ順位を下げた。
観光親善大使の認知度は全国1位、ご当地キャラクターの認知度は4位。草津町(魅力度は全国18位)は「魅力的な温泉やレジャー施設・公園などがある」と「泊まりたい宿泊施設がある」の評価が、いずれも全国1位だった。一方、「食事がおいしい」と評価した人の割合は8.8%にとどまった。
茨城県は46位、魅力度の点数は10年前のおよそ2倍に
茨城県の2026年の魅力度は46位で、前年と変わらなかった。ただし点数は0.9点上がっている。10年前の2016年の茨城県の魅力度は7.7点で、そのころと比べるとおよそ2倍になった。
「教育・子育ての県」は全国6位、「IT・先端技術の県」は全国7位。「道の駅や農産物直売所」の認知度は全国2位で、その伸びは全国で最も大きかった。一方、観光意欲度は47位、観光情報サイトの接触度は45位だった。
住んでいる県や隣の県の「全国上位」を探してみる
関東7都県の魅力度は上位と下位のグループに分かれたが、下位の県にも全国上位の評価がある。埼玉県の「教育・子育ての県」、草津町の温泉や宿、茨城県の道の駅や農産物直売所などだ。休日の行き先を考えるとき、住んでいる県や隣の県が何で評価されているのかを一つ調べてみると、身近な場所の見え方が少し変わるかもしれない。
調査方法:インターネット調査 回答者:年齢20代~70代の消費者を男女別、各年代別、地域別にほぼ同数ずつ回収。 ※日本の縮図になるように、年齢や地域人口の分布にあわせて再集計 有効回収数:31,666人 ※1人の回答者は市区町村の調査票の場合20、都道府県は12の地域について回答。1地域の平均回答者数は市区町村は平均558人、都道府県は平均949人 調査対象:全国1,000市区町村(全792市+東京23区+185町村)と47都道府県 調査時期:2026年6月23日~7月17日








