睡眠時間は、学校や仕事の時間割、通勤・通学、家族の生活リズムなどに左右されやすい。平日の足りない睡眠を休日に補う「寝だめ」は身近な行動となっているが、平日と休日で眠る時間帯がずれると、体内時計との間に差が生じる。これは月曜日の不調やパフォーマンス低下の原因になることがある。

nishikawaの「睡眠白書 2026」では、こうした「ソーシャルジェットラグ(社会的時差ボケ)」に加え、子どもの推奨睡眠時間の未達、働く人の睡眠不足による業務ミス、都道府県別の睡眠時間、睡眠改善アイテムへの関心を調査した。家庭での生活リズムを見直したい人や、仕事中の集中力・ミスが気になる人にとって、日々の睡眠を振り返る材料となる結果だ。

20代の社会的時差ボケは平均77.3分、高校生は71.9分

「ソーシャルジェットラグ」は、平日の社会的な時間と休日の生物学的な時間の間に生じるズレを指す。平日と休日それぞれの「睡眠中央時刻」の差から算出するため、ここで示される77.3分は、単純な睡眠時間の長さの差ではない。

成人では20代のズレが最も大きく、平均77.3分だった。30代は48.7分、40代は47.4分、50代は46.0分で、60代は24.7分、70代は18.6分となっている。

また、睡眠の長さへの満足度別では、「長さに十分満足」が平均35.0分だったのに対し、「長さに全く満足していない」では53.2分だった。

子どもでは、小学校低学年が平均54.0分、小学校中学年が28.0分、小学校高学年が34.2分、中学生が42.6分、高校生が71.9分だった。小学生から高校生の睡眠時間は、親から見た子どもの睡眠時間をもとにしている。

高校生の69.5%が平日に推奨睡眠時間に届かず

厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、成人は6~8時間、小学生は9~12時間、中学生・高校生は8~10時間を適正な睡眠時間の目安としている。

調査では、平日に適正な睡眠時間を確保できていない割合は、高校生で69.5%、中学生で45.6%、小学生で43.2%だった。

休日・祝日では高校生40.1%、中学生29.9%、小学生30.4%となり、いずれも平日より割合が低かった。

成人の52.3%に不眠傾向、働く人の48.1%が業務ミスを経験

睡眠評価に使われるアテネ不眠尺度に則って1万人を調査したところ、52.3%が「不眠症の可能性あり」と判定された。

さらに、ビジネスパーソンの48.1%が、睡眠不足が原因で業務上のミスをしたことがあると回答した。

1,454人を対象に具体的なミスを聞いたところ、「やるべきことを忘れる」が18.1%で最も多く、「作業や操作ミス」15.9%、「入力ミスや書き間違い」14.6%、「仕事中の居眠り」13.9%、「聞き間違い」9.3%と続いた。

昼寝・仮眠に関する調査では、「会社に昼寝制度はないが、あれば利用したい」が41.8%だった。一方、「会社に昼寝制度があり、利用している」は4.3%、「会社に昼寝制度があるが、利用していない」は4.9%となっている。

平日・休日とも平均睡眠時間が最長だったのは青森県

都道府県別では、平日・休日ともに平均睡眠時間が最も長かったのは青森県で、平日7時間44分、休日8時間29分だった。最も短かったのは鳥取県で、平日6時間31分、休日7時間12分となっている。

全国平均は平日7時間8分、休日7時間47分で、差は約39分だった。

主要都市では、東京都が平日7時間5分、休日7時間48分、大阪府が平日7時間8分、休日7時間52分、愛知県が平日7時間、休日7時間45分だった。

今後購入・取り入れたいアイテムは「オーダーメイド枕」が27.8%で首位

睡眠の質向上のため、直近2~3年で取り入れて改善効果があったアイテムや習慣では、「枕」が35.2%で最も高かった。次いで「マットレス」が23.8%、「運動習慣の見直し」が11.7%となった。

今後購入・取り入れたいアイテムでは、「オーダーメイド枕」が27.8%で首位。「枕」が26.2%、「リカバリーパジャマ」が22.7%で続いた。「リカバリーパジャマ」は前年6位から3位へ順位を上げている。

平日の眠気や仕事のミス、休日の寝だめが気になる人は、平日と休日で睡眠時間帯がどの程度ずれているかを振り返りたい。睡眠時間の長さだけでなく、生活リズムにも目を向けてみてはどうだろうか。子どものいる家庭では、厚生労働省の目安と照らし合わせながら、睡眠環境を見直すきっかけにできる。

調査概要:日本人の睡眠に関する意識・満足度調査 調査手法:WEBパネル調査 調査時期:2026年7月10日(金)~7月15日(水) 調査対象者:全国の18歳~79歳の男女 回収サンプル数:基本調査対象10,000人、本調査対象3,000人 調査会社:クロス・マーケティング

出典:【nishikawa 睡眠白書 2026 ~日本人の睡眠調査~】