出社とテレワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」のかたちをとる企業は少なくない。出社日には、同僚と顔を合わせて話せるのがうれしいと感じる人もいれば、通勤が負担だと感じる人もいるだろう。せっかく出社しても、思ったほど対面で話せなかったという声もあるようだ。

LASSICが運営する「テレワーク・リモートワーク総合研究所(テレリモ総研)」は、テレワーク・リモートワークの経験がある20〜65歳のワーキングパーソン1,007名を対象に、出社日に「よい」と感じる場面と「困る」と感じる場面を調査した。

出社日に「よい」と感じる場面、最多は「同僚と直接会話して情報共有できる」48.6%

テレワークとの組み合わせで、出社日に「よい」と感じる場面を全11項目から複数選択で聞いたところ、「同僚と直接会話して情報共有できる」が48.6%で最も多かった。「雑談・偶発的な情報交換ができる」が34.8%、「オフィスの設備・機器を使える(モニター・会議室など)」が32.6%、「上司・部下と対面でやり取りできる」が31.7%で続いた。

なお、テレワークと出社を組み合わせて働いた経験がない人は「該当なし」を選んでおり、その割合は15.2%だった。

出社日に「困る」と感じる場面、最多は「通勤の負担が大きい」47.1%

出社日に「困る」と感じる場面では、「通勤の負担が大きい」が47.1%で最も多く、ほかの項目はいずれも2割未満だった。「出社日のための準備が負担」が17.8%、「出社日もオンライン会議ばかりで対面が少ない」が14.5%、「出社日が会社都合で決まり、自分で選べない」が13.5%、「出社日に何をするかが明確でない」が12.9%で続いた。「該当なし」は21.7%だった。

出社形態別の「よい」場面、ハイブリッド勤務は「同僚と直接会話」52.9%

いまの出社形態別にみると、出社日に「よい」と感じる場面は、いずれの形態でも「同僚と直接会話して情報共有できる」が最も多く、ハイブリッド勤務(週1〜4日出社)で52.9%、フルリモート勤務で38.5%、フル出社で47.9%だった。「該当なし」を除く10項目のうち8項目で、ハイブリッド勤務が3つの形態のなかで最も高かった。

なお、調査対象はテレワーク経験者で、「フル出社」はテレワークを経験したうえで現在は出社のみで働いている人、「フルリモート勤務」は現在は出社していない人を指す。

出社形態別の「困る」場面、ハイブリッド勤務は「通勤の負担」54.2%

出社日に「困る」と感じる場面も、いずれの形態でも「通勤の負担が大きい」が最も多く、ハイブリッド勤務で54.2%、フルリモート勤務で47.9%、フル出社で38.3%だった。ハイブリッド勤務とフル出社の差は15.9ポイントで、出社形態による差が最も大きい項目だった。

年代別の「よい」場面、差が大きいのは「オフィスの設備・機器を使える」

年代別にみると、出社日に「よい」と感じる場面では、いずれの年代でも「同僚と直接会話して情報共有できる」が最も多かった(20代46.7%、30代44.0%、40代49.0%、50代50.6%、60代54.1%)。

年代による差が最も大きいのは「オフィスの設備・機器を使える(モニター・会議室など)」で、20代27.5%、30代26.6%、40代32.7%、50代39.5%、60代34.2%と、50代と30代の差は12.9ポイントだった。「新人・後輩の育成・OJTができる」は20代15.0%から60代4.5%まで、年代が上がるごとに低くなっていた。

年代別の「困る」場面、「対面が少ない」は20代26.9%、50代・60代6.3%

出社日に「困る」と感じる場面では、「通勤の負担が大きい」がいずれの年代でも最も多く(20代45.5%、30代48.3%、40代47.0%、50代46.9%、60代47.7%)、年代による差は小さかった。

年代による差が最も大きいのは「出社日もオンライン会議ばかりで対面が少ない」で、20代26.9%、30代19.8%、40代14.3%、50代6.3%、60代6.3%と、20代と50代・60代の差は20.6ポイントだった。

「出社日が会社都合で決まり、自分で選べない」(20代20.4%、60代5.4%)、「出社日に何をするかが明確でない」(20代20.4%、60代8.1%)、「出社日と在宅日の業務切替が大変」(20代15.0%、60代5.4%)も、20代が最も高く、年代が上がるごとに低くなっていた。20代の中には、出社した日の過ごし方に戸惑いを感じている人もいるのかもしれない。

男女別では、「対面が少ない」は男性17.6%、女性11.2%

男女別にみると、「よい」と感じる場面では、男女とも「同僚と直接会話して情報共有できる」が最も多かった(男性48.2%、女性49.0%)。「出社日と在宅日のメリハリが業務効率を上げる」(男性19.7%、女性27.1%)と「仕事モードに切り替えやすい」(男性26.1%、女性33.5%)は、いずれも女性のほうが7.4ポイント高かった。

「困る」と感じる場面では、男女とも「通勤の負担が大きい」が最も多かった(男性46.8%、女性47.3%)。男女差が最も大きいのは「出社日もオンライン会議ばかりで対面が少ない」で、男性17.6%、女性11.2%と6.4ポイントの差があった。

次の出社日に、誰と何を話すかを決めておく

出社日に「よい」と感じる場面の最多は「同僚と直接会話して情報共有できる」48.6%で、「困る」場面の最多は「通勤の負担が大きい」47.1%だった。20代では26.9%が「出社日もオンライン会議ばかりで対面が少ない」を選んでいる。通勤してまで出社する日だからこそ、次の出社日に誰と何を直接話したいかを前もって考えておくと、その日の過ごし方が少し変わるかもしれない。

調査名:テレリモ総研「ハイブリッドワークにおける出社日のメリット・デメリットに関する調査」 調査時期:2026年9月2日〜9月3日 調査方法:インターネット調査 調査対象:テレワーク・リモートワークを経験したことがある全国の20〜65歳のワーキングパーソン男女 有効回答数:n=1,007(男性517人・女性490人/20代167人・30代207人・40代251人・50代271人・60代111人/ハイブリッド勤務454人・フルリモート勤務169人・フル出社384人) 出典:LASSIC調べ