親が高齢になると、日々の暮らしだけでなく、長年住み続けた実家の片付けや管理、将来の扱いも家族の課題になりやすい。親が元気なうちは話題にしづらく、離れて暮らしていれば家の状態を把握する機会も限られる。
AlbaLinkが、親が60代以上で実家を所有している499人を対象に調査したところ、心配事の最多は「荷物の片付け」34.3%だった。一方、実家について親と話し合えている人は19.0%にとどまった。
実家の心配事1位は「荷物の片付け」34.3%
親が高齢になった実家の心配事を聞いたところ、499人の複数回答で、1位は「荷物の片付け」34.3%だった。2位は「不動産の管理」33.9%と僅差で、3位は「家にかかる費用」24.0%となった。
「お墓の管理」と「今後の指針がないこと」は、ともに16.0%で同率4位だった。ほかに「売却できない可能性」7.8%、「相続の手続き」5.8%、「バリアフリー対応の遅れ」4.6%が挙げられている。
「荷物の片付け」では、長年住み続けた家に家財が蓄積し、親の体力が落ちると片付けが難しくなることへの心配がみられた。「不動産の管理」では庭や建物のメンテナンス、「家にかかる費用」では固定資産税や修繕費などが不安の背景として挙げられている。
親と実家について話し合えている人は19.0%
「実家の心配事について親と話し合いができているか」を聞いたところ、「十分できている」は2.4%、「多少できている」は16.6%で、合わせて19.0%だった。
一方、「あまりできていない」は48.3%、「全くできていない」は32.7%となった。
話し合いができている家庭では、普段から親子でよく話していることや、親が終活や相続を意識していることなどが背景として挙げられた。話し合えていない理由では、親が元気なため話を切り出しにくいことや、離れて暮らしていて話す機会が少ないことなどがみられた。
話し合いやすいタイミングは「親の体調が変化したとき」37.3%
実家の心配事について親と話し合いやすいタイミングを聞いた499人の複数回答では、「親の体調が変化した」37.3%が最多だった。次いで「帰省した」31.1%となり、この2項目が他の回答を大きく上回った。
ほかには「近所に空き家ができた」7.8%、「身近な人が亡くなった」5.2%、「お墓参りをした」5.0%、「親から話があった」5.0%が挙げられている。
回答からは、親の健康状態が変化したときのほか、年末年始やお盆などの帰省で家族が集まる場面、身近な人や地域に変化があった場面などが、実家について話すタイミングとして意識されていることがうかがえる。
実家の最終的な希望は「親に決めてほしい」36.3%
親が高齢になった実家における最終的な希望を聞いた499人の複数回答では、「親に決めてほしい」が36.3%で最多だった。
次いで「処分する」30.3%、「家族の誰かが住む」24.4%となった。「今後話し合って決める」は2.6%、「賃貸化する」は2.4%だった。
「親に決めてほしい」とする回答では、所有者である親に方針を決めてもらいたいという意向がみられた。一方、将来住む人がいなくなるため処分を希望する人や、思い入れや経済面などから家族が住み継ぐことを希望する人もいた。
調査では、親と実家の心配事を話し合えている人は19.0%にとどまったが、帰省したときなら話しやすいと考える人は31.1%いた。帰省など家族が集まる機会に、荷物の整理や家の管理、将来の希望について確認してみてはいかがだろうか。
出典:【親が高齢になった実家の心配事ランキング】子世代499人アンケート調査
調査対象:親が60代以上で実家を所有している人 調査期間:2026年8月31日~9月2日 調査機関:自社調査 調査方法:インターネットによる任意回答 有効回答数:499人(女性372人/男性127人) 回答者の年代:20代 7.4%/30代 37.3%/40代 31.9%/50代 19.2%/60代以上 4.2%



