マイクロソフトとスリーマイル島原発の再稼働

2024年9月、マイクロソフトは米電力大手コンステレーション・エナジーと20年間の電力購入契約を締結した。これを受け、コンステレーションは2019年に経済的な理由で閉鎖したペンシルベニア州の旧スリーマイル島原発1号機を再稼働し、約835メガワットの電力を供給する計画だ。なお、1979年に炉心溶融事故を起こしたのは隣接する2号機で、今回再稼働する1号機とは別の原子炉である。

  • 旧スリーマイル島原子力発電所。今回再稼働する1号機は現在、「クレーン・クリーン・エナジー・センター」と改称されている。

    旧スリーマイル島原子力発電所。今回再稼働する1号機は現在、「クレーン・クリーン・エナジー・センター」と改称されている。 Aubrie K -shutterstock-

アマゾンによる原発隣接データセンター買収

アマゾンもまた、2024年3月にタレン・エナジーが所有するペンシルベニア州のサスケハナ原子力発電所に隣接するデータセンターキャンパスを約6億5000万ドルで買収した。

当初は原発から直接電力を買い取る「ビハインド・ザ・メーター」方式を予定していたが、規制上の課題などから難航した。その後、2025年6月の新協定では、送電網を経由する「フロント・オブ・ザ・メーター」方式を基本とし、供給量を段階的に拡大して、遅くとも2032年までに最大1,920メガワットを確保する計画へと変更された。

次世代原子炉「SMR」への投資加速

既存原発との契約に加え、従来型の大型原子炉より出力が小さく、工場でのモジュール生産などによって建設期間の短縮やコスト低減が期待される「小型モジュール炉(SMR)」への投資も活発化している。

グーグルは2024年10月、SMR開発企業のカイロス・パワーと提携し、2030年までに最初のSMRを稼働させ、最大500メガワット規模の電力を確保する電力購入契約を結んだ。

アマゾンも2024年10月、ワシントン州のエナジー・ノースウェストと最大960メガワット、バージニア州のドミニオン・エナジーと300メガワット、およびSMR開発企業のXエナジーへの投資を発表するなど、主要各社はSMR技術の囲い込みに走っている。

※各社の契約・計画は2026年8月時点。