サプリメントの安全性に関心があっても、商品の製造方法や品質管理の基準は、店頭や通販の画面だけでは判断しづらい。2024年3月に紅麹関連製品による健康被害が判明したことを受けて制度の見直しが進み、2026年9月1日には、錠剤・カプセル・粉末・液状などのサプリメント形状の機能性表示食品に、GMP(適正製造規範)に基づく製造・品質管理が義務付けられた。市販薬・サプリメントの比較・選定支援サービス「キュアベル」を運営するウィルベースは、直近3年以内にサプリメントを摂取した経験のある全国の男女500人を対象に調査を実施。調査結果をもとに、サプリメントの安全性に関する消費者の意識をみていく。

紅麹問題を覚えている人は80.4%、安全性の情報を求める人56.6%

紅麹問題を「よく覚えている」「なんとなく覚えている」と回答した人は合わせて80.4%だった。サプリメントについてもっと知りたい情報では「安全性に関する情報」が56.6%で最多となった。

また、「GMP」という言葉を聞いたことがある人は44.8%だったが、言葉を聞いたことがあり、意味も正しく選べた人は全体の25.8%にとどまった。

GMPの意味を正しく選べた人は35.2%、「わからない」は53.0%

GMPとはどのようなものかを尋ねたところ、正答である「製造工程や品質管理を適切に行い、製品の品質を一定に保つための基準」を選んだ人は35.2%だった。一方、「わからない」は53.0%と半数を超えた。また、「原材料の安全性を国が事前に個別審査する制度」が7.4%、「製品の機能や効果を国が保証する制度」が3.8%で、国による審査・保証の制度と誤解している回答は合わせて11.2%だった。

GMPの認知度別にみると、「内容も知っている」と答えた56人の正答率は80.4%だったが、「聞いたことはあるが、内容はよく知らない」と答えた168人では50.0%だった。

9月1日のGMP義務化、「知らなかった」が81.2%

2026年9月1日から、サプリメント形状の機能性表示食品にGMPに基づく製造・品質管理が義務付けられたことについて、「知っていた」と回答した人は1.8%で、500人中9人だった。「聞いたことはあったが、詳しくは知らなかった」は17.0%、「知らなかった」は81.2%となった。

紅麹問題を「よく覚えている」と答えた170人に限っても、今回の義務化を知っていた人は6人(3.5%)にとどまった。

国やメーカーへの要望、最多は「わかりやすい表示・表記」34.4%

サプリメントの安全性や品質管理について、国やメーカー、業界に望むことを自由記述で尋ね、「特になし」などを除いた154件をテーマ別に分類した。その結果、最も多かったのは「わかりやすい表示・表記」の34.4%だった。次いで「国の規制・基準・第三者チェック」が28.6%、「品質管理・安全管理の徹底」が24.0%、「原材料・原産国・製造工程」が22.1%となった。

制度を知った後、36.8%が製造・品質管理情報を確認する意向

調査では、GMPに関する制度の説明を読んでもらったうえで、今後のサプリメントの買い方や選び方が変わりそうかを尋ねた。最も多かったのは「製造・品質管理に関する情報を確認するようになりそう」の36.8%。次いで「より慎重に選ぶようになりそう」が35.6%、「メーカーや商品の情報をより詳しく調べるようになりそう」が30.2%だった。一方、「購入・利用自体を控えようと思う」は1.2%にとどまった。

※調査内で制度の説明を読んだ後の意識であり、実際の行動変化を示すものではない。

サプリメントを選ぶ際は成分や価格だけでなく、製造・品質管理についてどのような情報が示されているかも確認してみたい。パッケージやメーカーの公式サイトなどで、原材料や製造工程、品質管理の説明を確かめることも、商品を比較する際の判断材料になる。

調査名:サプリメントに関する生活者意識調査2026 実施時期:2026年9月18日 調査対象:全国20代~60代以上の男女で、直近3年以内にサプリメントを摂取した経験がある人 回答数:500人 調査方法:クラウドソーシングサービスを通じたインターネットリサーチ 調査主体:ウィルベース(キュアベル)

※構成比は小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある。