入社して数年の若手社員にとって、人事評価は給与や昇進だけでなく、日々の仕事で何を期待されているのかを知る手掛かりにもなる。個人の目標達成だけでなく、仕事の進め方や周囲との協力をどこまで評価するかは、制度によって異なる。IKUSAが社会人1~5年目の400人を対象に調査したところ、自社の評価制度を「競争型」と感じる人は41.0%だった。一方、理想の制度では「チーム成果重視型」が24.5%で最多となった。ただし、プロセス重視型や自己目標達成型など回答は分散しており、特定の評価方法に意見が集中しているわけではない。若手が現在の制度をどう受け止め、どのような評価を望んでいるのかをみていく。

41.0%が自社の評価制度を「競争型」と感じる

IKUSAが、自社の評価制度を「競争型」だと感じるか尋ねたところ、「強く感じる」が13.3%、「やや感じる」が27.8%となり、合わせて41.0%が競争型だと感じていた。 一方、「どちらともいえない」は28.5%だった。「あまり感じない」18.0%と「まったく感じない」12.5%を合わせると30.5%となっており、現在の評価制度に対する受け止め方は分かれている。

理想の評価制度、「チーム成果重視型」24.5%が最多

理想的な評価制度を一つ選んでもらったところ、最も多かったのは「チーム成果重視型」の24.5%だった。次いで「プロセス重視型」が20.5%、「あてはまるものはない」が19.8%、「自己目標達成型」が15.5%と続いた。 「成果重視型(個人)」は11.5%、「上司との対話重視型」は8.3%だった。最多の「チーム成果重視型」も24.5%で過半数には達しておらず、理想とする評価制度は複数の選択肢に分散している。

「チーム成果重視型」は「成果重視型(個人)」の約2.1倍

同じ設問で比較すると、「チーム成果重視型」24.5%は、「成果重視型(個人)」11.5%の約2.1倍となった。 ただし、この結果は若手が個人の成果を重視していないことを示すものではない。また、現在の評価制度を「競争型」と感じるかを尋ねた設問と、理想の評価制度を尋ねた設問は別々で、クロス集計は行われていない。そのため、「競争型と感じている人がチーム成果重視型を望んでいる」といった個人単位の関係を示す結果ではない点には注意が必要だ。

人事評価について考える際は、自社の評価項目や基準に目を通し、個人の成果だけでなく、プロセスやチームへの貢献がどのように扱われているかを確認するきっかけにしてみてはいかがだろうか。

調査名:人事評価制度に対する満足度と納得感についての実態調査 調査時期:2026年3月25日 調査対象:社会人1~5年目 有効回答数:400名 調査方法:インターネット調査 調査主体:IKUSA ※構成比は小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある。 ※Q6(競争型だと感じるか)とQ8(理想的な評価制度)は、同一の回答者に尋ねた別々の設問。両設問をかけ合わせたクロス集計は行っていない。