若手社員の定着に向けて、上司・先輩の関わり方やチームの環境には、どのような要素が求められるだろうか。
IKUSAが社会人1~3年目の400名を対象にした調査では、理想の上司・先輩像として「人間性を認めてくれる」が32.8%で最多。「的確なアドバイスをくれる」29.5%、「感情を受け止めてくれる」27.0%が続いた。また、チームへの違和感では「本音で話せる人がいない」34.7%などが上位に入り、「あれば辞めずに済んだ」と考える取り組みは「チームでの対話の場」34.3%が最多だった。若手の定着や育成を担う人事・管理職にとって、上司個人の指導だけでなく、相談や対話が生まれる職場づくりを考える材料となる調査である。
理想の上司・先輩、「人間性を認めてくれる」が32.8%
理想的だと感じる上司・先輩像を最大2つ選んでもらったところ、「人間性を認めてくれる」が32.8%で最も多かった。次いで「的確なアドバイスをくれる」29.5%、「感情を受け止めてくれる」27.0%、「普段から自分を見てくれている」22.3%となった。
一方、「実践していて説得力がある」は17.5%で、選択肢のなかでは最も低かった。ただし、「的確なアドバイスをくれる」は29.5%で2位となっており、助言そのものを求める回答も多い。
チームへの違和感、「本音で話せる人がいない」が34.7%
入社後、チームに対して違和感を覚えたことがあると回答した317名に、その内容を最大3つ選んでもらった。
最も多かったのは「本音で話せる人がいない」の34.7%だった。続いて「個人プレーが評価されすぎている」28.4%、「上司・先輩が忙しそうで相談できない」27.4%、「チームに一体感がない」25.9%となっている。
このほか、「失敗が許されない雰囲気」は13.6%、「チームの目的が共有されていない」は8.8%だった。上司・先輩との関係だけでなく、評価のあり方やチーム内での相談のしやすさ、一体感なども違和感として挙げられている。
「辞めずに済んだ」取り組み、1位は「チームでの対話の場」34.3%
「このような取り組みがあれば、辞めずに済んだ(済まないだろう)」と思うものを最大3つ選んでもらったところ、「チームでの対話の場」が34.3%で最多だった。
次いで「チームビルディング施策」29.0%、「定期的な1on1」24.5%、「フィードバック文化の改善」18.5%、「明確な役割設計」15.8%となった。
上司との1対1の関わりに加え、チーム単位で話す機会や、メンバー同士の相互理解につながる取り組みも上位に入っている。
別調査では92.5%がメンバーの新たな一面を発見
IKUSAは参考として、同社が支援したイベント参加者へのアンケート結果も紹介している。
「メンバーの『意外な一面』や『人柄』を知ることができましたか?」との質問では、「新しい発見がたくさんあった」45.9%、「少し発見があった」46.6%となり、合わせて92.5%だった。
また、イベント後の業務上の相談や雑談について、「格段に話しやすくなった」27.7%、「少し話しやすくなった」44.5%で、合わせて72.2%となった。
若手との関わり方を考える際は、上司・先輩からの助言だけでなく、本音を話せる相手がいるか、相談できる機会があるか、チームで対話する場が用意されているかも確認したい。今回の結果を、自社の若手社員との接点やチーム内のコミュニケーションを振り返る材料としてみてはどうだろうか。
出典:株式会社IKUSA調べ



