ニュースで賃上げの話題を目にしても、自分の給与明細を見て実感が湧かない人もいるだろう。ツナグバが20代の男女311人に実施した調査では、現在の年収(額面)が「200万円未満」の人が35.4%で最も多かった。
男女別に見ても、賃上げを実感していない人の割合は男性48.4%、女性45.5%と大きな差はなかった。調査では、給与への不満と転職意向の関係も示されており、キャリアを考える20代と若手社員の定着を考える企業の双方に関わる結果となっている。
20代の年収は「200万円未満」が35.4%で最多
若手・未経験者に特化した転職支援サービスを展開するツナグバは、20代の男女311人を対象に「物価高・賃上げ実感・給与不満の実態に関するアンケート」を実施した。
現在の年収(額面)を尋ねたところ、「200万円未満」は35.4%で最も多かった。続いて「200万円~300万円未満」が22.8%、「300万円~400万円未満」が20.6%、「400万円~500万円未満」が11.6%、「500万円以上」が9.6%となった。
ツナグバが2024年に実施した第4回調査では、年収200万円未満は46.0%だった。今回の35.4%は10.6ポイント低いが、調査時期や回答者構成が異なるため、単純な比較はできないとしている。
また、年収500万円以上と回答した30人でも、86.7%が給与・収入に何らかの不満を抱えていた。収入額が一定水準に達していても、給与への不満がなくなるとは限らない結果となった。
46.9%が賃上げを実感できず
「『賃上げ』が話題になっていますが、ご自身には実感がありますか?」との質問では、「あまり実感がない」が28.9%、「まったく実感がない」が18.0%となり、合わせて46.9%が賃上げを実感できていなかった。
一方、「十分実感がある」は25.7%、「少し実感がある」は27.0%だった。
男女別に賃上げを実感していない人の割合を見ると、男性48.4%、女性45.5%で、男女とも同様の傾向だった。
年収200万円未満の割合は2024年の調査より低かったものの、今回の回答者の46.9%が賃上げを実感できていない。ただし、ツナグバは調査条件が異なることから、本調査だけで物価上昇が賃上げの効果を打ち消したと断定することはできないとしている。
給与・収入への不満から61.0%が転職を意識
給与・収入への不満が転職を考えるきっかけになっているかを尋ねたところ、「すでに転職活動をしている」は11.3%、「転職を強く考えている」は18.6%、「転職を少し考えている」は31.2%だった。調査では、給与・収入への不満から転職を意識している人は61.0%だった。
一方、「転職は考えていないが不満はある」は23.8%、「特に不満はない」は15.1%だった。
賃上げ実感と転職意向を掛け合わせた分析では、賃上げを「十分実感している」と回答した層でも32.5%が転職を検討、または転職活動を行っていた。
ツナグバは、若手人材の定着には賃上げだけでなく、仕事内容や働き方、評価への納得感、職場環境、将来のキャリアなど複数の要素が関係している可能性があるとしている。
物価高の影響、「食費」に関する回答が36.7%で最多
物価高による生活への影響について自由回答を分類したところ、「食費」に関する内容が36.7%で最も多かった。
回答では、コンビニを利用する回数が減ったり、スーパーで同じような量を買っても以前より会計額が高いと感じたりするなど、身近な買い物で負担を感じる声が寄せられた。
今回の調査をきっかけに、給与への不満を感じたときは、年収額だけでなく、生活費の負担、仕事内容、働き方、評価への納得感など、どこに課題を感じているのかを整理してみたい。企業側も、若手社員の定着を考える際は、給与だけでなく、仕事や評価、将来のキャリアを含めて状況を確認しておきたい。
出典:ツナグバ「物価高・賃上げ実感・給与不満の実態に関するアンケート」
調査名:物価高・賃上げ実感・給与不満の実態に関するアンケート 調査方法:インターネット調査 調査期間:2026年8月19日~2026年8月21日 調査人数:311人 性別:男性155人、女性156人 調査対象:20代男女 調査実施:Surveyed by 100人アンケート 発表:ツナグバ



