SNSで情報を発信する企業にとって、生活者がどのプラットフォームを使っているかを把握することは重要だ。スパイスボックスが全国15〜59歳の男女9,840人を対象に調査したところ、10代ではX・Instagram・TikTokのうち複数のプラットフォームを週1回以上利用する人が42.0%に上った。全体の利用率では、Xが34.4%で最多となっている。年代ごとの利用傾向から、広告やマーケティングにおける接点設計のヒントを探る。
X・Instagram・TikTokのいずれかを週1回以上利用する人は約49%
今回の調査では、単なるアカウント保有ではなく、X、Instagram、TikTokを「週1回以上利用しているか」を基準に利用実態を調べた。
9,840人のうち、3サービスのいずれかを利用している人は4,779人で、全体の約49%だった。一方、いずれも利用していない人は5,061人で約51%となり、利用者と非利用者がおおむね半数ずつに分かれた。
複数のプラットフォームを利用していたのは2,422人で、全体の24.6%だった。3サービスの利用者4,779人に限ると、複数利用者は約半数を占めている。
利用率はXが34.4%で最多、Instagramは31.5%
3サービスそれぞれの利用率を見ると、Xは3,389人で34.4%と最も高く、Instagramが3,098人で31.5%、TikTokが1,630人で16.6%と続いた。
一方、ほかの2サービスを併用せず、1つだけを利用している人は2,357人だった。内訳は「Xのみ」が1,201人と最も多く、「Instagramのみ」が859人、「TikTokのみ」が297人となっている。
10代は42.0%が複数利用、50代は19.1%
複数プラットフォームの利用率には、年代によって違いが見られた。
10代では42.0%が複数利用しており、20代は25.7%、30代は27.3%、40代は23.2%、50代は19.1%だった。
プラットフォーム別に見ると、10代ではInstagramの利用率が46.1%、Xが39.5%、TikTokが37.3%だった。特にTikTokは、20代以降の各年代を大きく上回っている。
10代の23.0%は3サービスすべてを利用
複数利用の組み合わせを見ると、10代では「X・Instagram・TikTokの3つすべてを利用」が23.0%だった。「InstagramとTikTok」の併用は8.9%、「XとInstagram」は7.7%となっている。年代が上がると3サービスすべてを利用する割合は低下し、50代では5.0%だった。
複数の接点をどう設けるかが、広告・マーケティングのカギ
今回の調査では、XとInstagramが幅広い年代で利用される一方、特に10代では複数プラットフォームの併用が多いことが示された。
スパイスボックスは、生活者のプラットフォーム利用が分散するなか、広告やマーケティングでは単一のプラットフォームに依存するのではなく、生活者の行動に合わせて複数の接点を設計することが重要であるとまとめている。
SNSで情報発信や広告運用を考える際は、各サービスの利用率だけでなく、年代ごとの併用状況にも目を向けたい。自社が情報を届けたい層が、X、Instagram、TikTokをどのように利用しているのかを確認し、接点の置き方を見直すとよいだろう。
調査目的:日本国内におけるSNS・ショート動画プラットフォーム利用実態の把握 調査方法:インターネットによるオンラインアンケート 調査対象者:全国の15~59歳の男女(N=9,840人、うちSNS利用者4,779人) 設問内容:週1回以上利用しているSNS・ショート動画プラットフォームについて複数回答形式で聴取 調査期間:2026年3月19日~3月25日 調査主体:スパイスボックス




