企業が社内だけでは解決が難しい課題に直面した際、外部のコンサルティング会社から専門的な知識や経験を取り入れることは、解決に向けた手段の一つとなる。一方、提案された内容と実際の支援に違いがあったり、プロジェクト終了後に得られた知識を社内で活用できなかったりする場合もある。

外部の専門家に任せた業務を、最終的に自社で進められる状態にする「内製化」も、コンサルティング会社を利用する際の検討事項だ。

レバレジーズ・コンサルティング・グループは、直近3年以内に外部コンサルティング会社を導入したプロジェクトに責任者として携わった543人を対象に、コンサルティングサービスの利用実態や満足度を調査した。

コンサル利用経験者の70.9%が不満を経験、最多は「専門性・質」45.2%

コンサルティング会社に不満を感じたことがあるかを尋ねたところ、「ある」が70.9%、「ない」が29.1%だった。

不満を感じたことがある385人に具体的な内容を複数回答で尋ねると、「コンサルタントの専門性・質」が45.2%で最多となった。

次いで「終了後の『自社へのノウハウ蓄積・内製化支援』不足」が36.1%、「提案・対応のスピード」が35.1%、「費用・コストパフォーマンス」が34.3%だった。

このほか、「プロジェクトの状況に応じた対応力」が24.9%、「最新技術を取り入れるモダンさの不足」が12.7%となった。

コンサルタント個人の専門性だけでなく、プロジェクト終了後の社内へのノウハウ蓄積や、対応のスピード、費用面など、複数の項目で不満が挙がっている。

69.4%が成果物・行動に期待ほどの価値を感じず、担当者の質にもギャップ

コンサルティング会社の成果物や行動について、期待ほど価値を感じなかったものがあったかを尋ねたところ、「あった」が69.4%、「なかった」が30.6%だった。

期待ほど価値を感じなかったものがあったと回答した人に具体的な成果物・行動を複数回答で尋ねると、「市場分析・競合リサーチレポート」が45.9%で最多だった。

次いで「定例ミーティングの内容や議事録」が45.6%、「提案書・報告書」が40.3%、「現場での実装サポート」が37.7%となった。

また、提案時と現場アサイン時のコンサルタントの質・スキルにギャップを感じたかを尋ねると、「非常に感じた」が25.0%、「やや感じた」が41.8%で、合わせて66.8%だった。

一方、「どちらとも言えない」は20.6%、「あまり感じなかった」は7.4%、「全く感じなかった」は5.2%だった。

ギャップを「非常に感じた」「やや感じた」と回答した363人に、その内容を複数回答で尋ねると、「想像よりも経験の浅い若手のアサイン」が55.9%で最多だった。

次いで「業界・自社のビジネスモデルの理解不足」が47.7%、「伴走姿勢の不足」が36.1%、「高い理想の提案と自社の現場社員のスキル」が24.8%だった。

提案段階で期待していたコンサルタントの経験や知識と、実際に現場を担当する人材との間に差を感じた回答者がいることが分かる。

満足理由は「自社教育やノウハウ移管」が55.8%で最多

プロジェクト全体のコンサルティングサービスに「非常に満足」「やや満足」と回答した267人に、満足した理由を複数回答で尋ねた。

最も多かったのは「自社教育やノウハウ移管が実施されたから」で55.8%。次いで「自社では気が付けなかった知見を享受できたから」が51.7%、「プロジェクトのゴールが明確に達成されたから」が39.3%だった。

また、「実装や現場の運用まで一緒に動いてくれたから」は28.1%、「社内関係者を巻き込みながら遂行してくれたから」は9.4%だった。

コンサルティング会社の支援に満足した回答者では、自社への教育やノウハウ移管、社内だけでは得られなかった知見の獲得が、満足理由の上位に挙がった。

外部コンサルティング会社の利用を検討する際には、提案内容や費用だけでなく、実際に担当する人材の経験、現場での支援範囲、プロジェクト終了後のノウハウ移管についても確認しておきたい。

調査概要 調査年月:2026年7月23日~27日 調査方法:インターネット調査 調査主体:レバレジーズ・コンサルティング・グループ 実査委託先:GMOリサーチ&AI 有効回答数:543人 調査対象:直近3年以内に外部コンサルティング会社を導入したプロジェクトにおいて責任者として携わった人