• 日本のビニール傘の年間消費本数は約3,000万本と推計

    日本のビニール傘の年間消費本数は約3,000万本と推計

ビニール傘、年間2,881万本を消費と推計

調査では、財務省の貿易統計と消費者アンケートを組み合わせ、日本国内で消費されるビニール傘の年間本数を推計した。

その結果、年間消費本数は2,881万本、約3,000万本にのぼった。年間の降水日数を約115日として計算すると、雨の日1日あたり約25万本が消費されていることになる。

  • ビニール傘の年間消費本数の推計

    ビニール傘の年間消費本数の推計

一方、傘全体の輸入本数は減少している。2015年の1億3,093万本から、2025年には8,811万本となり、10年間で約33%減少した。

輸入される傘の種類にも変化があり、折りたたみ傘の割合は2015年の約19%から2025年には41%へ倍増。平均輸入単価も290.5円から498.9円へ、約1.7倍に上昇している。

  • 傘の輸入本数は10年間で約33%減少

    傘の輸入本数は10年間で約33%減少

傘を買った人の3人に1人、「突然の雨」でビニール傘を購入

全国の20~69歳3,000人を対象に調べたところ、過去1年間に傘を購入した人は28%だった。

購入された傘の本数を見ると、ビニール傘35%、ビニール傘以外の長傘29%、折りたたみ傘36%。長傘に限れば55%をビニール傘が占めた。

さらに、過去1年間に傘を購入した人のうち30%が、「突然の雨に降られて、その場でビニール傘を購入したことがある」と回答している。

  • 傘購入者の30%が、突然の雨でビニール傘を購入した経験あり

    傘購入者の30%が、突然の雨でビニール傘を購入した経験あり

急な雨で購入した人の95%は「自宅に使える傘があった」

注目したいのが、突然の雨でビニール傘を買った人の「自宅の傘事情」だ。

その場でビニール傘を購入した人の95%が、「自宅には使える傘があった」と回答した。傘を持っていないから購入するのではなく、外出中の突然の雨によって予定外の1本が増えている様子がうかがえる。

  • 突然の雨でビニール傘を購入した人の95%は、自宅に使える傘を所有

    突然の雨でビニール傘を購入した人の95%は、自宅に使える傘を所有

では、なぜその場で買うのだろうか。最も多かった理由は「ビニール傘の代金より、濡れるストレスを避けることを優先したから」の53%だった。「目的地まで距離があり、傘なしでは移動できなかったから」が47%、「雨が止むのを待つ時間がなかったから」が41%と続いた。

価格よりも、その場で濡れずに移動できることを優先している人が多いようだ。

  • 突然の雨でビニール傘を購入した理由

    突然の雨でビニール傘を購入した理由

今回の調査は、財務省の貿易統計と消費者調査を組み合わせた推計で、国立環境研究所の田崎智宏氏が監修した。なお、ビニール傘だけの消費本数を示す公的統計はなく、すべてのビニール傘が短期間で手放されるわけではないため、年間約3,000万本という数字は参考値として示されている。