転職で年収が上がるかどうかは、仕事を変える際の大きな関心事だ。一方で、収入だけでなく、残業や勤務時間、通勤、人間関係などを見直したい人もいる。AZWAYの調査では、直近の転職で年収が「増えた」人と「減った」人はほぼ同程度だった。
さらに、年収が減った人では「労働時間・ワークライフバランス」が転職の決め手として最多となり、転職後に良かったことでも「労働時間が減った」がトップだった。全体の転職評価では「70〜89点(まあまあ成功)」が最多となっている。転職を考える人にとって、給与の増減と働き方の変化をあわせて見る必要があることを示す結果となっている。
転職後の年収、増加36.3%・減少37.0%
AZWAYが、転職経験のある20〜50代300人を対象に「これまでの転職経験に関するアンケート」を実施した。
直近の転職で年収がどう変わったかを聞いたところ、「増えた」が36.3%、「減った」が37.0%となり、ほぼ同程度だった。「ほぼ変わらない」は26.7%だった。
内訳を見ると、「1〜49万円増えた」が18.0%、「50〜99万円増えた」が10.3%、「100万円以上増えた」が8.0%。一方、「1〜49万円減った」は14.3%、「50〜99万円減った」は7.7%、「100万円以上減った」は15.0%だった。
年収が増えた人と減った人、転職の決め手に違い
年収変化別に「転職の一番の決め手」を見ると、年収が増えた人では「年収・待遇の改善」が36.7%で最多だった。次いで「労働時間・ワークライフバランス」が23.9%、「仕事内容のやりがい」「人間関係のリセット」が各11.9%となった。
これに対し、年収が減った人では「労働時間・ワークライフバランス」が43.2%でトップ。「人間関係のリセット」が19.8%で続いた。
年収がほぼ変わらなかった人でも、「労働時間・ワークライフバランス」が35.0%で最多、「人間関係のリセット」が27.5%で2位となっている。
全体で見ても、「労働時間・ワークライフバランス」が34.0%で転職の決め手の1位だった。2位は「人間関係のリセット」19.0%、3位は「年収・待遇の改善」15.0%となっている。
年収が下がった人、「労働時間が減った」を評価
転職して良かったことを複数回答で聞くと、全体では「労働時間が減った」が30.7%で最も多かった。
年収が増えた人では「年収が上がった」が63.3%で最多となり、「やりがいのある仕事になった」が27.5%、「プライベートが充実した」「人間関係が良くなった」が各25.7%だった。
一方、年収が減った人では「労働時間が減った」が42.3%でトップ。「プライベートが充実した」も40.5%に上り、「通勤が楽になった」が22.5%、「人間関係が良くなった」が21.6%で続いた。
年収がほぼ変わらない人では「人間関係が良くなった」「通勤が楽になった」がともに32.5%で最多だった。年収が増えても減っても、金銭面以外の変化を実感している人が一定数いることがわかる。
転職後の後悔、「特に後悔はない」が35.7%
転職後に「後悔した」「想定外だった」ことを複数回答で聞いたところ、全体では「特に後悔はない」が35.7%で最多となった。
一方、「年収が思ったほど上がらなかった」は28.3%、「仕事内容が聞いていた話と違った」は16.7%、「福利厚生が前職のほうが良かった」は15.0%だった。
年収が増えた人では「特に後悔はない」が43.1%で最多だったが、年収が減った人では「年収が思ったほど上がらなかった」が38.7%で最も多かった。年収がほぼ変わらない人でも同項目が36.3%でトップとなっている。
転職の点数、「70〜89点」が43.7%で最多
直近の転職に点数をつけてもらうと、全体では「70〜89点(まあまあ成功)」が43.7%で最多だった。「50〜69点(普通)」が31.7%、「30〜49点(やや失敗)」が11.0%、「90〜100点(大成功)」が9.3%、「0〜29点(失敗だった)」が4.3%となった。
年収が増えた人では「70〜89点(まあまあ成功)」が53.2%で最多となり、「90〜100点(大成功)」も15.6%だった。 一方、年収が減った人では「50〜69点(普通)」が38.7%で最多だったものの、「70〜89点(まあまあ成功)」も34.2%となっている。
転職活動の悩み、最多は「良い求人が見つからない」
転職活動で一番大変だったことは、「良い求人が見つからない」が27.3%で最多だった。次いで「書類選考・面接の準備」が23.0%、「自分の市場価値が分からない」が14.3%となった。
転職に使った主な方法を複数回答で聞くと、「転職サイト」が56.3%でトップ。「ハローワーク」が31.7%、「転職エージェント」が25.3%、「知人の紹介」が15.7%、「企業への直接応募」が15.3%で続いた。
年収だけでは見えない転職後の変化も
自由記述では、年収が上がった一方、残業代込みの想定年収だったため月々の手取りが思ったほど増えなかったという声があった。
また、年収は100万円以上下がったものの、夜勤がなくなり家族と過ごす時間が増えたという回答や、年収はほぼ変わらないものの、往復の通勤時間が3時間から1時間に短縮され、年間休日も増えたという回答も寄せられた。
求人票についても、年収の金額だけでなく、基本給や各種手当、残業代、交通費の支給条件などの内訳を事前に確認することの重要性に触れる声があった。
転職前に、自分が変えたい条件を整理する
転職を検討する際は、年収の額面だけでなく、基本給や手当、残業代の内訳、労働時間、休日、通勤時間なども確認したい。自分が何を改善したいのか優先順位を整理し、複数の条件を比較することが転職先を検討する材料になる。
調査概要
調査名称:これまでの転職経験に関するアンケート 調査対象:転職経験のある20〜50代 調査期間:2026年6月8日 調査方法:インターネット。調査期間:インターネット 有効回答数:300人
複数回答の設問は合計が100%にならない。また、小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある。





