転職を考えたとき、「自分が次に何をしたいのか」をすぐ言葉にできているだろうか。PCPの調査では、転職エージェント利用経験者の27.9%が、自分のやりたいことを明確に説明できないと回答した。一方、転職を考えたときの最初の行動では、エージェントへの登録や求人検索が上位となった。
さらに、エージェントへの不満では、「条件に合わない求人ばかり紹介された」「自分の希望を十分に理解してもらえなかった」などが上位となった。キャリアの相談相手では「業界の内部事情に詳しい人」が最多だった。今回の調査から、転職を考えたときの行動や、エージェント利用時の不満、相談相手に求める条件を見ていく。
公認会計士専門の転職エージェントを運営するPCPが、転職エージェントを利用したことがある20〜40代308人を対象に、2026年8月16〜18日にインターネット調査を実施した。回答者は男性43.8%、女性56.2%で、年代は20代31.8%、30代44.8%、40代23.4%だった。
27.9%が「自分が何をしたいのか」を明確に説明できない
「転職を考えたとき、自分が何をしたいのか明確に説明できますか」と尋ねたところ、「ある程度は説明できる」が60.7%で最多だった。「明確に説明できる」は11.4%だった。
一方、「あまり説明できない」は24.7%、「まったく説明できない」は3.2%で、合わせて27.9%となった。
転職を考えている段階でも、自分が今後どのような仕事をしたいのか、どのようなキャリアを築きたいのかを明確に整理できていない人が一定数いる結果となった。
最初の行動は「転職エージェントに登録した」が230人で最多
転職を考えたときに最初にしたことを複数回答で尋ねると、「転職エージェントに登録した」が230人で最も多かった。
次いで「求人サイトで募集を探した」が222人、「自己分析をした」が83人、「家族や友人に相談した」が62人だった。「同じ職種の経験者に話を聞いた」は27人、「何をすればいいかわからなかった」は7人だった。
転職を考えた段階から、エージェントへの登録や求人情報の検索といった行動を始める人が多いことがわかる。
エージェントへの不満、最多は「条件に合わない求人ばかり紹介された」
転職エージェントを利用して不満に感じたことでは、「条件に合わない求人ばかり紹介された」が144人で最多となった。
2位は「自分の希望を十分に理解してもらえなかった」の101人、3位は「早く決めるよう急かされた」の76人だった。このほか、「将来のキャリアについて具体的なアドバイスがなかった」が57人、「特に不満はなかった」が55人、「紹介先の企業について詳しく説明してもらえなかった」が52人だった。
求人を紹介してもらうことだけでなく、自分の希望や考えを十分に理解してもらうことも重要視されていることがうかがえる。
キャリアの相談相手、1位は「業界の内部事情に詳しい人」
キャリアについて相談するならどのような相手がよいかを複数回答で尋ねたところ、「業界の内部事情に詳しい人」が171人で1位となった。
2位は「転職支援の実績が豊富な人」の148人、3位は「自分と同じ職種を経験している人」の121人。4位は「転職以外の選択肢も提案してくれる人」の99人だった。
「業界の内部事情に詳しい人」を選んだ理由には、求人票だけではわからない職場の雰囲気や実際の働き方を知りたい、入社後のギャップを少なくしたい、インターネットだけでは得にくい現場の情報を聞きたい、といった声が挙がった。
また、「自分と同じ職種を経験している人」を選んだ回答者からは、同じキャリアを経験した人の体験談や、今後のロールモデルを参考にしたいという意見も寄せられている。「転職以外の選択肢も提案してくれる人」を選んだ回答者からは、休職や部署異動など、自分では気づかなかった選択肢を示されたという声もあった。
転職を考えるときは、「やりたいこと」「譲れない条件」「今後のキャリア」を一度言葉にしてみると、相談時の認識合わせに使いやすい。エージェントを利用する場合は、紹介される求人だけでなく、業界への理解や転職支援の実績、自分と同じ職種の経験があるかも確認してみてはどうだろうか。
引用:株式会社 PCP



